神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

キャロライン・マンロー 恐るべし!

 高校時代だったか、『マニアック』(ウィリアム・ラスティグ監督)が、今は亡き広島リッツ劇場で公開された。猟奇的エロスに満ちた作品、という触れ込みだったので、思春期故観たくて仕方がなかったが、同時上映が『SEX発電所』だったんで、当時のウブな高校生では劇場に見に行く勇気もなく、せめてパンフレットだけでも購入しようと思ったが、それすら叶わなかった。それからうんと時間が経って、社会人になってレンタルショップで同作を見つけ、喜び勇んで借り、期待に胸を膨らませて観賞したが……まあ不通の猟奇ホラーだったな。あんまりエロくもなかったし……
 
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 さて、同作にも“おいしい”ヒロイン役で登場したのが、“昭和50年代ハリウッドヒロインの徒花”の一角、キャロライン・マンローである。今回、この記事を書くために色々ネット検索したが、彼女のキャリアはすさまじいモノがあった。
 
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 かの『ドラキュラ'72』に出演した頃から、既に“こっち側”のヒロインだったキャロライン嬢は、その後も『シンドバッド黄金の航海』『地底王国』といった秘境冒険モノに出演(この頃にかの“宇宙一の奴隷女”の異名が生まれたのだろうか……?)。返す刀で『007私を愛したスパイ』では、バーバラ・バックの向こうを張って、ヘリでボンドを空中から襲うスペクターの女エージェント役を演じて、ついに晴れて“ボンドガール”の仲間入りを果たす。
 
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 そこから本当に“宇宙一の奴隷女”っぽいシーンもある、当時「スターウォーズ」の亜流としていきなりTV放映されたマカロニSF『スタークラッシュ』でメインを張る活躍。その後、前出の『マニアック』や『フェイスレス』(ジェス・フランコ監督)といった“猟奇エログロサスペンス”に相次いで関わっているわけだが、“史劇スペクタクル”“秘境怪獣モノ”“スパイアクション”“スペースオペラ”“猟奇エログロ”と、青年男性の心の琴線に“直球ど真ん中154キロ”で投げ込まれたような、ありとあらゆるジャンルの作品で、八面六臂の活躍を見せつけてくれた。またどれも“セクシー”さを前面に出してくれていることが、なんと云っても嬉しい
 
 1950年生まれということで、もはや“還暦”を迎えて久しいキャロライン嬢だが、いまだご健在とのこと。歳は取っても、その素晴らしくセクシーな姿は、今でもフィルムの中に生き続けている。だから映画って素晴らしいモノなのでしょうね、水野さん!