神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

オヤジのメルヘン

 いよいよ封切りまで一週間を切った『特命探偵☆葛城アキ~郷土の怒りをぶちまけろ~』。とかく“ヒロイン”による“アクション”という勇ましい部分ばかりがクローズアップされるが、実はその中に「オヤジのメルヘン」とも云うべき側面も描かれている。
 
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 主人公アキが捜査のため、観光客を装って疑惑の社長・最上勝力に近寄るのだが、本来探偵が目的で近づいたアキと、何にも知らない最上との“デート”シーンは、あたかも中年男性と若い女性との“密会”のようだ。もっともそれが変に“生臭く”感じられないのは、ひとえにアキ役の綿谷みずき嬢と最上役・青木潤氏の巧みな演技力に寄るものだが、それにしても、最初は計算づくで場を取り繕うアキが、それに疑うことなく無邪気に反応する最上の人柄に触れ、最後の方は「本当に最上に心を許したのではないか?」と思わせるような所作に変わっていく過程は、私のような“オヤジ”世代には必見のシーンだと思っている。
 
 同じ“広島発ヒロインアクションムービー”の雄・神宮寺真琴は、“なりすましの天才”という肩書きのように、時として彼女自身のキャラとは異なる態度を相手に示すこともある。しかし基本的にはいい意味でぶっきらぼうであり、彼女が守るのはいつもか弱き女性だ。その点、いい意味でも悪い意味でも従順な葛城アキとはキャラ的にかぶることはない。それが“天使諜報★神宮寺真琴”という優良なコンテンツがありながら、敢えて新シリーズを立ち上げた所以だ。そういう意味では、今回における“葛城アキ”の所作は、まさにオヤジたちの願望成就といえる
 
 もちろんこの映画は“ヒロインアクション"が売りだし、ユーモアもペーソスもある。しかし、それ以外にも中年男性をホロっとさせる"オヤジのメルヘン"の要素もあることを知っていただいて、世の"オヤジたち"(私のような世代)にも是非上映会場に足を運んでいただけたら幸いである。是非よろしく!
 
 
広島発ヒロインアクションの夕べⅢ
特命探偵☆葛城アキ〜郷土の怒りをぶちまけろ~上映会

日時: 2013年4月20日(土) 19:00公開(18:30〜開場)
場所: 広島市西区民文化センター スタジオ (〒733-0013 広島市西区横川新町6番1号)
招待作品:『アイドルスナイパー』第一話「プロローグ」
                    (シネマペロ作品 監督 稲葉司  出演 鈴愛 たかさきゆこ
料金: 当日1,000円 (前売800円)
後援: 財団法人 広島市未来都市創造財団
問合せ先:http://ichienpoppo.web.fc2.com/ (イチヱンポッポフィルムHP)
『特命探偵☆葛城アキ』公式ブログHP:http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/24651940.html