嗚呼 暗闇指令……
80年代“ヒロインアクション”の金字塔といえば、何といっても『スケバン刑事』。その劇中、声だけの登場という、『チャーリーズエンジェル』の“チャーリー”のごとき粋なキャラクターだったのが“暗闇指令”だった。
ドスの効いた渋い声で、神恭一郎の手にしたカセットテープから流れる麻宮サキへの指令を聴くにつけ、それが誰であるか。まさにミエミエながら、そんな“強引な神秘性”も、このドラマのスパイスとして、大いに影響していたと思う。ただ、『スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説』で、冒頭いきなり「私が暗闇指令だ」と素顔をさらけ出す演出には、逆の意味でド肝を抜かれたが(笑)
その“暗闇指令”を好演した長門裕之氏の逝去に際し、哀悼の意を表しつつ、希代の名優の死を悼んでいる。氏に関しては、もっとたくさんの役柄が脳裏に浮かぶが、やはりこのブログ「神宮寺真琴のつぶやき」では、あくまで“暗闇指令”として、冥福を祈りたいと思う。合掌。
長門裕之さんが都内の病院で死去