神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『シンデレラの懸賞金』リマスター

 ちょっと前に、当団体が制作配給(つまり上映)している“広島発ヒロインアクションムービー”『天使諜報★神宮寺真琴』シリーズ新作の可能性を書いたが、その実現の可否は別として、それまでにとにかくやっておきたいことがあった。それは前作『シンデレラの懸賞金』のリマスターだ。
 
 実はこの作品だけは、それ以前の2作品と異なり、当時は我が家で最新鋭のPCを使って編集した。しかし、愛用の編集ソフトが、そのPCにインストールした際に上手くいかなかったらしく、それを使って編集し仕上がった作品は、カメラのシネマモードのエフェクトが過剰に効いているというか、要は画面がやたらちらつく映像になってしまった。それはカメラ自体がパンや移動などで動いているときに特に甚だしく、動きがとにかくカクカクして、「フィルム的」という効果を差し引いても、その点がかなり気になる作品になってしまった。
 
 それならば、ソフトを再インストールしてやり直せばいいようなもんだが、このソフト、非常に繊細というか融通が利かず、同じソフトでも別のPCでは編集したプロジェクトファイルさえ、「読み取りエラー」で認知してくれない。ということは、再インストールが成功しても、今度は不完全なソフトで編集したデータが全て「読み取りエラー」でおシャカになってしまう可能性も大だったので、それすらできなかった。
 
 そのため、今回、職場のPCの故障(おシャカ)を気に、比較的安価で購入した(とはいっても私にとってはとんでもない出費だったが……)、件のPCよりも高性能な機器に、改めて例のソフトを注意してインストール。それを使っての読み取りに挑んだ。最初はやはり「読み取りエラー」となってしまったが、あれこれ試行錯誤を続けるうちに、どういった案配か、なんと最新のPCであの編集プロジェクトファイルの読み込みに成功した。
 
 そこで早速、改めてAVIファイルに変換したところ、あれだけ気になっていたカクカク感やちらつきがかなり改善されただけでなく、映像そのものもうんとなめらかになって、前二作と比べても遜色ない状況に仕上がってくれた。
 
 実は『シンデレラの懸賞金』は昨年10月の上映会や今年2月の広島映像文化ライブラリー主催の「映像ショーケース」で既に上映していて、その際にご覧頂いた方々には“カタカタ”版の上映でまことに申し訳ないと思っている。本当にごめんなさい。でもこの“リマスター?”版を、いずれ公開できれば、と思っているので、その際ご覧頂けたら幸いです。