神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

学園特捜☆伍代聖羅③

 心身共に“風邪”を引いておりました。どうも「高崎山猿吉改メ高崎山三吉」改メ「神宮寺真琴」です。実際、先日来からインフルエンザに罹患しまして、大好きな映画本を読む気力さえ失われるくらい、全身の激痛に苛まれ、布団の中でウンウン唸っていました。不思議なモノで、こんな時は昔の手術痕まで痛み出すのはまだしも、心労から起きていたであろう実態のない胸の痛み(もちろん精神的なもの)までも増幅されて痛み出したのには驚きました。もう踏んだり蹴ったりですが、やはり肉体と精神とは直結していると思わざるを得ない日々を過ごしています。
 
 さて、前回より積み残しだった“水子”と果てた新企画『学園特捜☆伍代聖羅』ですが、早くけりをつけてしまいたい思いもあって、今回はネタバレも含めた総集編を……
 
 主人公の伍代聖羅は、“裏文科省”所属の“隠密教師”。都内(丸の内)より各県の学園内の紛争を秘密裏に解決する任務を帯びている。

 そんな折り、広島市の某高校で、高2の生徒が投身自殺を図る、という事件が発生した。幸い一名はとりとめたものの、現在意識不明。自殺未遂を起こした生徒は全国大会出場も何度か果たした、県内有数の放送部員。

 そこで聖羅は、“裏文科省”の権限を利用し、某高の臨時職員として所属、内偵を始める。その過程で、彼女は放送部で未遂を起こした生徒と仲の良かった、とある放送部員とコンタクトを取ることに成功する。

 その子の話によると、彼女と件の未遂の子は、部活におけるドラマ作りの魅力に取り憑かれ、「まず賞(全国切符)ありき」の部の方針に疑問を抱いてしまった。そのことを顧問にぶつけた際、特段反発を受けたわけではなかったが、その日を境に、彼女ら以外の部員が、何故か2人に辛く当たり始め、特に矢面に立たされた子が自殺を図ったらしい。残されたもう一人も、いつ自分が同じ目に遭わされるか、と不安を抱えていた。

 意を決した聖羅は、くだんの放送部顧問と対峙するが、何も聞き出せず。しかし、その日を境に。突如他の部員たちが、未遂の子にしたのと同様に、その友人を追い詰め始める。日増しにエスカレ-とするイジメ。ついには彼女を取り囲んだ他の部員たちによって、未遂の子同様、投身自殺を強要される。

 実は、部員たちは、顧問によってマインドコントロールされていたのだ。ノートPCのモニター画面から一部始終を見届けほくそ笑む顧問。実は、彼こそ、部員の思いより、コンテストで賞を獲って、自らの立身出世の糧にしようとしていたのである。そこで部員たちをマインドコントロールし、顧問の名声を上げる作品制作に従事させていたが、それがほころびかけいた途端、部員たちを使って不満分子の一掃を画策したのである。

 しかしながら、顧問は聖香の怒りの鉄拳をくらい敢えなく果ててしまう。
 
 最近物議を醸している大阪・桜宮高校の事件を、別の次元で切り口を入れ考えた企画だった。PCによるマインドコントロールなど、馬鹿馬鹿しいまでの荒唐無稽な設定は、予定調和・勧善懲悪をモットーとする広島発ヒロインアクションムービーならではのもの。実は捜査の過程で聖羅が拉致監禁される“ヒロピン”もどきのシーンも用意されていた。
 
 ちなみに、普段は臨時教師としてリクルートスーツを身に纏う聖羅が、いよいよ犯人に対峙するシーンには、黒ずくめの衣裳を予定していた。イメージとしてはこんな感じ。
 
イメージ 1

 でも、本当のイメージは………
 
イメージ 2
 
 かの国分佐智子嬢演じる『SAKi 鮮血のアーティスト』のそれだった。だってカッコイイんだもん!
 
 まあ、これでなんとか、没企画の“水子供養”が出来たかな。今年の3月を逃したら、、もう今以上の好条件は望めないので、残念ながら消滅した企画だけど、皆さんの目に触れてもらったのがせめてもの救いか……