神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ヒロインの定義って……

 一昨日の日記で、武井咲について少しふれたが、そこで改めて思ったことがある。
 
 彼女に限らず「かわいいけれどヒロイン役はねぇ……」と躊躇するような若手女優は多いようだ。もちろん、かつての志穂美悦子や、今をときめく『ハイキックガール』の武田梨奈に至るまで、“いかにもヒロイン”というべきアクションスターは存在する。しかし、思い起こせば、ヒロインアクションの金字塔『スケバン刑事』シリーズの第一弾に抜擢されたのは、当時「ミスマガジン」として可憐な魅力を振りまいていた斉藤由貴。この番宣が流れたとき、「斉藤由貴のどこが“スケバン”?」と鼻で笑っていたが、ふたを開けてみれば、思いもよらぬハードな(そしてギャグ的ともいうべきベタな)展開に度肝を抜かれてしまった。第二弾の主演も、初代を遙かにしのぐ“お嬢様”キャラの南野陽子。そんな子に鉄仮面をかぶせて登場させるのだから……当時の東映の天才的ひらめきには、正直舌を巻くしかない。
 
イメージ 1
 
 そう考えると、「ヒロインの定義」なんてあってないようなものだ。そう考えると、前述の武井咲嬢によるヒロインアクションもありだろうし、たとえば、昨年広島県福山市で撮影された『少女たちの羅針盤』に主演した成海璃子忽那汐里といった面々に、『チャーリーズエンジェル』よろしく女探偵を演じてもらうってのもいいかもしれない。一連の武田梨奈主演の空手映画や広島発の『サルベージ・マイス』などをきっかけとして“ヒロインアクションムービー(ドラマ)”の復権が期待されるが、その際には、上記のような企画で、「誰でもヒロイン」的なドラマが多作されることを祈念して止まない。