爽やかな喪失感
上映会か終わってからもうすぐ1週間。今は関係者に配るDVDの準備などをまったりと進めている。
それにしても、いつもながら思うが、この寂寥感は何なのだろう……
思えば、どんないきさつ、状況であれ、映画制作というものは、企画し、台本を書き、メンバーをそろえ、ロケ地を交渉し、日程を調整し、天気に、条件に、メンバーの動向に、我が体力・技術に一喜一憂しながら進めていくものだ。
大手映画会社や売れっ子の自主映画監督でない以上、上映も一般的には封切日のみ。その一日が終われば、この映画プロジェクトは終了・解散となる。勿論再び同じようなメンバーで別の映画を撮ったりもするが、それは別のプロジェクトであって、上映会翌日に襲われれる堪えようのない喪失感は、いつもながらたまらない。
多くのメンバーとは、もう一度集まって、前記のDVD配布などのイベントを行うが、それで最後。
こう思うと、映像として作品が残るとはいうものの、映画の現場も、演劇(舞台)のそれとあまり変わらないのかも知れない。