豪雨は『天気の子』の世界の中であってほしい
最近劇場で観た『天気の子』。素人の発言故生意気で申し訳ないが、なかなか丁寧に作り込んでいる印象を受けたものの、殊の外作品世界に乗れなかった一因として、全編「雨」に包まれていたことがあった。勿論「雨」は本作にとって重要なファクターだってのは十分理解するけれど、あの終始ジメジメした世界観は、なかなか受け入れられなかったのは事実だ。
温暖多湿なモンスーン気候の日本では、空気が乾燥した欧米と異なり、梅雨をはじめジメジメした天候であることが多い。しかし、それ故「乾燥」を求め「ジメジメ」を忌み嫌う所があったりする。だから「ディズニーリゾート」や「ユニバーサルスタジオジャパン」における水しぶきを想定したアトラクションが、人気とは裏腹に、皆合羽を纏い少しでも濡れないようにする行動をとるのも頷ける。そこら辺りと『天気の子』の世界観に対する「抵抗感」とが微妙にシンクロしてるんではないか……
奇しくも今日は西日本で記録的な豪雨が続き、広島でも昼過ぎまで大雨洪水警報が発令され、混乱の一日を送ることとなった。降雨の重要性は十分認識しているものの、昨今の度を過ぎた集中豪雨禍には辟易している。「記録的豪雨」は映画の、物語の世界に留めて、少しでも安心できる国土であってほしい……。ろまんひこう
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