神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

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広島は「平和“記念”公園」

これは5年前のこの8月6日に書いた文章なんだけど、今改めてそう思い、ここに記す。


広島の平和公園って、正式名称は「広島平和記念公園」(Hiroshima Peace Memorial Park)なのだそうだ。でもこの“平和”を“記念”したってのに、違和感を感じる。
https://ja.wikipedia.org/…/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%B9%B3%E5%9…

現在全世界が平...和であるならば、この名称でも良かろう。拡大解釈すれば、ヒロシマの惨禍が戦争の抑止になって“平和”になったって解釈できるから。

でも世界に未だに紛争は絶えない。強いて言えば、原爆投下を受けてのポツダム宣言受諾により、日本はその後戦争の危機にさらされていない、という論法は成り立つ。

しかしこれで行くと、ヒロシマに原爆が投下されたことによって終戦、日米に“平和”が訪れたことを“記念”するって解釈になってしまう。正にアメリカの言い訳「原爆投下によって多くの兵士が日本本土決戦で命を失うことがなかったから、投下は必要だった」の論法になってしまう。

沖縄の平和公園は、「平和祈念公園」である。この悲惨な現実から“平和”を“祈念”するという沖縄の人の強い意思が伺える。

翻って広島はどうか……核兵器投下の悲惨な現実を真正面に捉え、戦争の愚かさを訴え、いつかくるかも知れない真の地球平和を“祈念”する場でなければならないと思う。

太平洋戦争に特化して「平和が訪れた」と自己完結し、新たな戦争の予感を見て見ぬふりをしていては、原爆によって失われた英霊に顔向けが出来ない。よって、平和公園はいつまでも世界の平和”(あくまで“正義”ではない)を“祈念”し続ける公園であってほしい。


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