『エンドゲーム』への長い道
『キャプテン・マーベル』を劇場で観た時から……否、その『マーベル』観賞さえも、この映画を観る上で必要だったと思ったから、何としても『アベンジャーズ』シリーズ完結編の『エンドゲーム』:は是非観たいと思っていた。しかし、『エンドゲーム』に至るまで計21本のマーベル映画があり、そのうち何らかの形で観賞した作品は数本を数えるしかない。その上『アベンジャーズ』シリーズと『キャプテン・アメリカ』シリーズとが微妙にクロスオーバーしていて、自分の中で纏まりがつかない。且つついこの間まで直近の『アベンジャーズ・インフィニティーウォー』すら観ていない状況でどうするの? なんて思っていたら、恰好の本をいつも通う書店の映画コーナーで見つめて、「東映」でも「プログラムピクチャー」でもないのに、勇んで購入した。そのタイトルも「マーベル映画研究批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?」(てらざわホーク氏著)である(;^_^A
本書はマーベル映画第一作の『アイアンマン』から、『キャプテン・マーベル』に至るまでのマーベル映画を、実に詳しく、しかも愛情たっぷりに解説していて、まさに今私が求めていた本といっていい。前述の『アイアンマン』や『インディシクレディブル・ハルク』『マイティー・ソー』『キャプテン・アメリカ』のみならず、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや『アントマン』2部作、『ドクター・ストレンジ』『スパイダーマン・ホームカミング』『ブラックパンサー』の世界観を、敵役からサブキャラに至るまでしっかり網羅しなければならないことが、本著でよく分かる(実際、ようやく観賞が叶った『インフィニティウォー』では全部出てた。以下後日……)。また、恥ずかしながら、既にしっかり観賞していたと思いこんでいた『アベンジャーズ』と『エイジ・オブ・ウルトロン』も、おそらくテレビで断片的にしか観賞していたかったことを思い知らされた。まともに観た『アベンジャーズ』ものと思いこんでいたのが、いずれも『キャプテン・アメリカ』の『ウインターソルジャー』と『シビル・ウォー』だけだったことも………
それにしても、今マーベルがやっていることは、東映に例えるならば『仮面ライダー』勢揃いや『スーパー戦隊』勢揃いの域を超えて、そこに『人造人間キカイダー:』『キカイダー01』『ロボット刑事』『イナズマン』『快傑ズバット』『超人バロム1』『変身忍者嵐』『アクマイザー3』『超神ビュビューン』から『宇宙刑事』シリーズに『超人機メタルルダー』、果ては『がんばれ!ロボコン』までない交ぜしたような、サービス満点というかごった煮な映画といえる。まあそんな映画、とても今の東映じゃ撮らないだろうけど……もし岡田茂社長が健在ならば、マーベルに便乗して撮るよう指令したかも(;^_^A
ところで、この『アベンジャーズ』シリーズも、正直本来“神”的存在である『マイティ・ソー』の世界観をドッキングさせたことで、荒唐無稽に拍車がかかって、収拾のつなかい壮大過ぎるシリーズニなってしまったきらいがある。だって、アイアンマンやハルクと違い、人智を超えたソーを参加させるなんて、例えるならば仮面ライダーとウルトラマンの世界観を同居させるようなものだから。そこら辺りは、『インフィニティウォー』で如実に現れていた。
とはいうものの、まだ読み終えていないこの書は、読んでいて実に面白く、それなりに世界観を整理出来るのがいい(;^_^A 件の『エンドゲーム』の公開も、この木曜日30日を残すのみとなったので、早く読破して世界観をマスターして。万全の態勢で劇場に向かいたいと思っている(^^)
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