神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

花束嬢とアンクルと

 この年末年始は、専らBDレコーダーの整理に追われてしまった(;^_^A 昨年末にCATVの設定を変更し、それによって視聴できる番組が飛躍的に増えたり、新たなBDレコーダーの導入によって、これまたいっぱい録画が可能になったため、すっかり増えてしまった録画番組をそろそろ本腰入れて整理しなければ、と、差し詰め「レコーダーの年末大掃除」としゃれ込んだ次第である(;^_^A

 ところで、一番多く録画したのが、日テレジータスの「プロレスクラシック」。“昭和プロレス”を贔屓にしているだけに、整理中もついつい観てしまい、すっかり作業が滞ってしまっているヾ(--;)

 そんな“昭和プロレス”の徒花といっていいのが、試合前の花束贈呈。そこに登場するのが花束嬢だ。昭和世代らしく、バブル世代に少し掠ったような衣装を身に纏い、選手を待つリングの中央に並んでいる彼女らは、男たちの野卑な闘争の中、一服の清涼剤のような爽やかさを感じさせてくれる。対象はどうもスポンサー企業の女性社員か日テレ系列局の女子アナのようだ。だから、時として「きっとこの子は社内では綺麗どころなんだろうな」って思わせる、どこか垢抜けない表情の子もいたりする。

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 もっとも、どの花束嬢にもいえるのは、決して笑顔で待ちかまえているわけではないということ、。よく花束嬢のカットや時にはUPショットから中継がスタートすることもあったが、決まって彼女らは伏し目がちな表情でうつむいている。まるでその次の瞬間を予見しているように……彼女らは立場上ベビーフェイスにもヒールにも花束を渡さなければならない、しかしとりわけヒールを売りにしているレスラーは、そう素直に花束なんか受け取ったらキャラクターやイメージを損ねてしまう。そこで花束を受け取らないばかりか、彼女らを蹴散らしてそのままリングに乱入なんてこともしばしばだった。そのたびに花束嬢はほうぼうの体でリングを駆け下りていく。そんな苦い経験や、同僚の姿を見聞きしているからこその、悲壮感漂う彼女らの表情なのだろう。

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 ミスター高橋氏の暴露本によって、プロレスの試合にはアンクルが存在することを知ったが、それはレスラー間の暗黙の了解で、放映局の与り知らない“約束事”だったらしい。それならば、せめて局ぐらいには教えてやっていたならば、彼女らもそんなに悲壮感を漂わせてリングに上がることもなかっただろう。

 もうプロレスの試合に花束嬢がいなくなって久しいが、いつか、アンクルを知った上で花束嬢の復活を望みたい。そうなれば、安心してリングに上がり、ヒール登場にも嬉々として逃げ回ることができるだろう(;^_^A