「戦闘員」の表示？

　昭和少年の「ゴールデンタイム」、土曜８時の話題に関してもう一つ………

　町工場の様な場所でよくお目にかかる結構有名な表示。見れば赤い二本の炎が揺らめいているようなデザインで、何かの記号か商標のようだけど、小学生当時の私にとってその表示は「アンドロボット」もしくは「シャドウ戦闘員」のように見えた(;^_^A

　この「アンドロボット」と「シャドウ戦闘員」とは、共にかの70年代、ＮＥＴ（現テレ朝）が、「土曜午後８時台に敢えて子供番組を放映して、裏番組の『８時だョ全員集合！』に対抗しようとした、その２番手として登場した東映特撮ドラマ『キカイダー０１』に登場する“戦闘員”のことである。

こちらは「シャドウ戦闘員」の方(;^_^A

　この『キカイダー０１』では、当初前作『人造人間キカイダー』のレギュラーだったハカイダーがダークの総統・プロフェッサーギルの脳髄を移植され、更に同等のハカイダーを３体生み出し、ハカイダー軍団として０１に挑む形でスタートしたが、やがて、敵役は世界大犯罪組織シャドウに移り変わっていくんだけれど、予算の関係か、ハカイダー軍団の戦闘員・アンドロボットが、シャドウ編になると、色を塗り替えてそのまま「シャドウ戦闘員」として登場することになった。それ故、形は同じ戦闘員をずっとＴＶで観続けたので自然に脳裏に刻み込まれ、この看板と戦闘員のデザインがオーバーラップしてしまったようだ(;^_^A

　さて、件の「戦闘員」似の表示、本当は一体何なのだろうと長～い間疑問だったんだけど、数年前、工業系の職場に転勤して、そこで確認してようやくわかった。これは、実は「アセチレンガス」の表示だったのだ！　アセチレンガスといえば、可燃性ガスの中で最高の火炎温度を誇り、そのため、溶断ガスとしての性能において最も優れている、だからいろんな現場で活躍しているガスのことだ。

　それにしても、小学校来の疑問が、こんな歳になって、しかもこうやって解明するなんて、なんとも不思議な気分だ。もっとも、この表示を見て０１の戦闘員を思い浮かべるなんて……我ながら吹っ飛んだ子供だったようだ(;^_^A