神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

愛くるしい女医さんは、筋金入りのスベ公女優?

 今月の「東宝特撮王国」ラインナップの1本、『緯度0大作戦』が放映された。かつては曰く付きの“封印映画”であった本作が、CSとはいえこうしてお茶の間で観賞できるようになったのは感慨深い。本作に関しての感想はまた改めて書くとして、今回は本作に登場する可憐なヒロインについて……

 本作の“正義の”ヒロインとして登場するのは、α号に搭乗する女医アン・バートン(リンダ・ヘインズ)と岡田博士の娘・鶴子(中山麻理)の二人。後に三田村邦彦との泥沼離婚喧噪で“キツくて怖い”イメージが定着してしまった中山麻理も、本作では奇跡というかマックスの美しさ可愛らしさをを醸し出していて(同年のドラマ『サインはV』では早くもイジワルキャラで登場していた……と思う……)、彼女の姿を観るだけでも愉しかったりするのだが、今回話題にしたいのは、もう一人のヒロインであるリンダ・ヘインズである。

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 彼女の役どころは、万能潜水艦α号の女医という設定だが、実際は艦の操縦桿も握ったり、敵役・マリクの本拠地であるブラッドロック島に潜入するマッケンジー等男たちに混じって「免疫風呂」(強靭な肉体を一定期間保つ効能あり)に浸かり、艦内待機ながら皆と同じゴールドの戦闘服に身を包むなど、まさに「ヒロイン」と呼ぶにふさわしい活躍を魅せる。この点は劇中ずっとか弱い悲鳴を上げるしかない中山麻理とは対照的だ。そして特筆すべきは、普段の彼女の艦内コスチューム。ビキニの上に透明なビニール時の上着を纏っただけという姿は、マッソン(岡田眞澄)や田代(宝田明)じゃないが、一見して「ここは天国(ヘブン)じゃないか」って思わせるに足る可憐な姿だ。しかも機知に富み、そしてマッソンとの仄かな恋に胸を焦がす、何とも愛くるしいキャラクターとして描かれている。

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 そんな訳で、このリンダ・ヘインズ嬢のことを知りたくて、いろいろと検索をかけたら、彼女のフィルモグラフィーを発見した。それによると……何と1969年公開の本作以降、アメリカにおいて、かのパムグリア姐さん主演の『コフィー』(1973)を筆頭に、『ローリングサンダー』(1977)、『女子刑務所・恐怖の人体実験』(1979)、そして『ガイアナ人民寺院の惨劇』(1980)と、泣く子も黙るような作品群に出演している。これは筋金入りのズベ公といっても過言ではないくらいの活躍ぶりだ。しかし、『緯度0~』であんなに愛くるしかったリンダ嬢に一体何が起こったのか? 謎は尽きないなぁ(;^_^A

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