神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

日本特撮史上最高の二本立ては?

 日本特撮映画史上において、最高の2本立ては、1966年4月17日公開の、大映映画『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』『大魔神』の超豪華ラインナップに尽きる! かの特撮映画の老舗・東宝ですらなし得なかった、特撮巨編2作品同時封切り。それも後の高評価も含めて、本来ならば1本立てでもいけそうな重厚な作品ばかり。後の『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』&『妖怪百物語』や『ガメラ対大悪獣ギロン』&『東海道お化け道中』と比べても、今日に至るまでの高評価を考えると、奇跡のコラボ上映といってもいい。日本邦画界の快挙だ!(;^_^A


 今思えば、この最高の2本立てに匹敵する位に"当時"凄い組み合わせと信じ込んでいたのが、東宝配給の『怪獣大奮戦ダイゴロウ対ゴリアス』『ゴジラ電撃大作戦』の2本立て(厳密には、それとアニメ『パンダコパンダ』)。円谷プロ創立10周年記念映画の『ダイゴロウ対ゴリアス』に、老舗東宝ゴジラ映画最新作『ゴジラ電撃大作戦』とくれば、一大"チャンピオンまつり"になるはずだ、との期待を胸に、今は亡き広島宝塚劇場地階の「広島東映」に足を運んだものだった。しかしながら『ゴジラ電撃大作戦』は5年前に観た『怪獣総進撃』の短縮再編集版に過ぎなかった。この時の落胆は、今も忘れていない……

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こjのパンフって、昔持ってたんだよね(;^_^A  今、何処にしまったんだろう……
 

 それ以前も東宝は、『キングコングの逆襲』&『長編映画ウルトラマン』や『怪獣総進撃』&『海底軍艦』なんて特撮2本立てを公開していたけれど、併映がテレビドラマの再編集だったり、過去の上映作品の再映だったりして、大映の豪華2本立ては遠く及ばない。また上記の“チャンピオンまつり”のカテゴリーでも『緯度0大作戦』を『海底大戦争』のサブタイトルを付け“別立ての映画”のように改題して『モスラ』とカップリングして公開したらしいが、当時その劇場に足を運んだちびっ子たち(といっても当時の私とは同世代)は、さぞや同じように落胆したことだろう……

 少なくともその当時は特撮に真摯に向き合ってくれた大映と、老舗で有りながら、最後まで封切特撮新作2本立て興業を行わず(これからあるかな?)、リメイクでお茶を濁した東宝。その後の顛末を考えると、確かに今も存続する東宝に軍配を挙げざるを得ないのかも知れないけれど、たとえ特撮といえども真摯に本気で関わってくれた大映に実は感謝したいと思っている。