神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『エンド・オブ・キングダム』

 今年最初の映画鑑賞は、「ザ・シネマ」で深夜放映されていた『エンド・オブ・キングダム』という作品。テレビがついていたんで何気なく観ていたんだけれど、あまりもスケールが“無茶”に壮大すぎて、つい最後まで引き込まれて観てしまったよ(;^_^A

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 どこが壮大すぎたか、というと、急死したイギリス首相の葬儀のため各国からロンドンに集まった首脳(大統領・首相・総理等)が、市内を占拠した無数のテロリストに悉く殺害され、生き残ったのがアメリカ大統領と新イギリス首相の2人になってしまう、という設定だ。それも洋上の船を大爆発させて巻き添え死させるとか、橋を落として車ごと抹殺するとか、教会を破壊して圧殺させるとか、背後から狙撃するとか、もうやりたい放題! 一気に世界中を麻痺混乱させる、というのには恐れ入った(;^_^A しかも生き残った米大統領が、昨年5月のオバマ来広の際に広島・中央ヘリポートで直に見た大統領専用ヘリに乗って逃げるも、ビル屋上に展開したテロリストたちのスティグラーミサイルで撃墜され、側近の一人は死亡。しかし大統領自身は都合良く生きていて、そこから主人公のボディガードと共にロンドンの市街地を文字通り“ドブネズミ”のように逃げ延びていく物語はなかなかユニークだった。

 しかしながら、観ていていつも何かテロリストの方に感情乳している自分に気付いたヾ(--;) だってこの物語に実際のトランプ・安倍とか当てはめてみると、テロリストの行為(勿論“手段:”は歓迎しないけれど)や言い分も少しは聴いてやったら? なんて思ってしまったし……。しかも何で米大統領が生き残る? ハリウッドの悪い意味での“予定調和”ぶりが鼻について、そこの部分は素直に楽しめなかったかな。結局「アメリカ万歳」なんだっていう虚無感とでもいおうか……だって、メイもマクロンもメンゲルも死んで、トランプだけ生き残って世界をしきるなんて現実が起こったら、到底受け入れられないでしょう。ロンドンでのシチュエーションが結構豪快だったんで期待したんだけどね……やっぱりかって感じ……

 もともと副大統領役のモーガン・フリーマン以外知らない人ばかりが出演していて、余り感情移入出来る作品ではなかったけれど、それにしても米大統領だけ生き残って、って展開に拍手するのはアメリカ人だけじゃないかなぁ……なんて変な違和感ばかりが残ってしまったよ……

 どこかしら「不健全」な匂いのする作品だったけどまあ、ゴラク映画にはなっていたと思うよ(;^_^A