神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

いつからセーラー服は“戦闘服”たり得たのか?

 ここ数日、季節外れの“真夏日”に戸惑いもしたが、さすがに今日くらいから神無月らしい気温になってきたような気がする。そんな神無月と言えば“衣替え”の季節。通勤途中、歩道を走る女子高校生のセーラー服が白から紺に変わっているのを見るにつけ、「ああ、今年も秋を迎えたか」なる感慨に包まれる。

 さて、セーラー服と言えば“ヒロインアクション”だったりするわけだが、やはり「学園の“戦闘服”」である以上、肌の露出の多い白の夏服よりは、生地も厚く露出も少ない紺の冬服の方が、機能的にも断然“戦闘服”たりえていて、それもあって、ウチの“ヒロインアクションムービー”に於けるコスチュームとしてのセーラー服は常に冬服だ(もっとも、これしか衣装がなくて使い回しているという“お家事情もあるが……(;^_^A)。

 そんなセーラー服だけど、歴史的に海軍の軍服だった云々の歴史的背景は置いておいて、ヒロインの戦闘服というアイコンを持ち得たのはいつからか? 歴史を遡れば、1970年代東映ピンキーヴァイオレンスで、池玲子杉本美樹、多岐川裕美といった面々が女子高生“ズベ公”として大活躍していた頃の『女番長ゲリラ』『恐怖女子高校』『聖獣学園』辺りがそのルーツとなるだろう(同じく多岐川裕美が花園学園の裏番長高原由紀を演じた『続愛と誠』も)。しかしながら、彼女らがセーラー服に身を纏って闘うのは、彼女らが単に女子高生役だからであって、別に戦闘時のアイテムとして敢えてセーラー服を着用するわけではなく、そこには必然性があった。

 そう考えると、わざわざクライマックスの戦闘時にセーラー服を着用して闘う、というパターンが確立したのは、やはり斉藤由貴主演の初代「スケバン刑事」ということになるだろう(中でも「愛と憎しみのアーチェリーにおいて、サキは動きやすいライダースーツを脱ぎ捨て、何故かその下に着用していたと思しきセーラー服姿に“わざわざ”チェンジする)。勿論原作がそうである、と言うこともいえるが、実写ヒロインアクションにおいて、セーラー服が“学園の戦闘服”というアイコンたり得たのは、「スケバン刑事」に他ならない、と言っても過言はないであろう。そう言う意味でも「スケバン刑事」は偉大なる“エポックメイキング”なドラマだったと言えるだろう。

 もっとも、同じくアイコンとしてセーラー戦闘服に身を包んで闘うアニメドラマ『美少女戦士セーラームーン』辺りはどうなのか、その放映時期も含め、検討して行かなければいけないと思うけど……(;^_^A

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自作品の中で“セーラー服=戦闘服”の要素を一番醸し出しているのは、この『電光石火☆八城忍』かな(;^_^A