神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「カンニ~ン」で、「ダイモ~ン」で……

 前回のブログを書く際、風戸佑介について調べたところ、意外な事実を発見!

 私が初めて風戸佑介なる俳優を観たのは、テレビ特撮の『ジャッカー電撃隊』。劇中彼は“クローバーキング”に変身する役柄で登場していたらしい。「らしい」と書いてしまうのは、当時私が『ジャッカー電撃隊』をそこまで意識して観ていた訳ではない、ということで、彼がこの作品に出演していたことは、ネットで後付で知ったに過ぎない。それよりも、彼を最初に意識したのは、深作欣二監督の外連味たっぷりなゴラク作品の名作、『暴走パニック大激突』での名(迷?)演技からだ。

 彼の演じる自動車整備工の美青年(!)は前科者で、得意先の外科医(林彰太郎)の所有する赤いスポーツカーに心を奪われている。それが高じてこっそり傷をつけては、自分の勤める整備工場で直すという日々を送っていたわけだが、ある日、外科医に、自分の犯行を目撃されていたことを告げら、あろうことかラブホテルへ連れ込まれてしまう。そして男色家のサディストだった外科医から性的虐待を強要され、思い余ってこの外科医を殴り殺した挙げ句、クライマックスのカーチェイスに巻き込まれて、ダメ警官のパトカーに轢き殺されると云うショッキングな最期を遂げてしまう。


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 劇中、外科医のサディスティックな責めを受ける彼が、しきりに慈悲を求める言葉「カンニ~ン(堪忍)」を繰り返すわけだが、大阪を舞台にした映画故、たぶん大阪弁であろうその台詞も、なよなよと女性的な彼が呟くもんで、何故か京女の訛りの様に聞こえてしまうんだな、これが……(;^_^A    まあ、何はともあれ、この衝撃的な演技から、風戸佑介の名は我が脳裏に刻み込まれたわけだ(;^_^A

 ところで、今回風戸佑介についていろいろ検索したところ、何と彼は「クローバーキング」のみならず、かのピープロ制作による名作特撮ドラマ『電人ザボーガー』において、後半の主人公大門の名ライバルキャラ・秋月玄を演じていたことを発見してしまった!!!  今や大好きな『電人ザボーガー』もオンエア当時はきちんと観てはおらず、秋月玄のキャラも、井口監督の劇場映画版で始めた知ったわけだが、劇場版で宮下雄也演じる秋月玄のお約束台詞「ダイモ~ン(大門)」の独特のイントネーションが、実はオリジナルの秋月玄の“完コピ”立ったことを知って、感激したものだった。そのオリジナルこそ、風戸佑介だったとは………!

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 そう思うと、ややこじつけながら、風戸演じる美青年の「カンニ~ン」と、秋月玄の「ダイモ~ン」に、シチュエーションは違うものの、同じイントネーションを感じてしまう(;^_^A それにしても、劇場映画でサディスティックな調教を科される不幸な美青年が、TVではヒーロー・アンチヒーローを外連味たっぷりで演じるなんて……やっぱ「東映」の世界は奥が深いヾ(--;)

 PS:その後の調査で、風戸佑介は、かの東映カルトの極北『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』の前半パートで、憐れ牛裂きの刑に処される内山レナの彼氏役で出演(主演)していたことが判明!  愛しい彼女の牛裂きを観るまでもなく、その直前に惨殺されてしまう。しかもその翌年が「ジャッカー電撃隊」……!  いやはや風戸佑介御大の奥深さ、恐るべし! ちなみにこの事実は「クローバーキング」で検索したのに判明!!

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