神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「大功労者」の行方

 まるで写し鏡の表裏のように、ここ最近好調の広島東洋カープとは裏腹に、数年前に初優勝も含めJ1で3度も優勝していたサンフレッチェ広島が不振にあえいでいる。しかもJ2降格も現実味を帯びて来るほどの泥沼状態だ。ここまで来ると、「いっそJ2に降格したら、また佐藤寿人が戻ってくれるんでは……」なんて都合のいいことを考えていたけど、そんな矢先、とんでもないニュースが舞い込んできた!

【広島】森保一監督電撃辞任17位不振で引責
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170704-OHT1T50069.html

 カープ以上に毎度戦力を削り取られてあえいでいたサンフレッチェを、その手腕で遂にJリーグ初優勝に導いてくれたばかりでなく、わずか4年の間に3度も優勝する“常勝軍団”に築き上げてくれた、名監督どころか、サンフレっチェの、否、広島の大功労者・森保一監督が辞任してしまうなんて……その一報をラジオで聴いた時は、言葉を失ったくらいだ。

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 采配はおろか、その人間性の豊かさを、試合後のコメントやインタビュー、また昨年の8月6日の試合前に「長崎で生まれ育ち広島で選手・監督として活動する」立場で原爆について語ったビデオ映像などで、垣間見ていただけに(優勝インタビューで「ファンの皆さんおめでとうございます!」とにやけた面で連呼していた緒方とは大違い!)、いつまでもサンフレッチェに、広島にいてほしい人材だった。本当にショックだ。


 ところが、そんな折、全く別の場所で、新たな火種がくすぶり始めた。

怒りの浦和サポがバス止め抗議60分 ペトロ監督“応酬”異例の進退公約
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170706-00000002-dal-socc

 この記事によると、浦和のペドロヴィッチ監督は、浦和フーリガンたちに、「次節の試合に負けたらチームを去る」と辞任を示唆する発言をした、というものだが、森保監督の辞任記者会見が7月4日、ペドロ監督の発言が同6日だったことを考えると、あまりにもきな臭いタイミングと言わざるを得ない……

 言うまでもなく、野球の世界では“赤”を贔屓にする広島人も、こと“サッカーの赤”は大嫌いだ。讀賣阪神ソフバンを合わせnて煮染めたような執拗さで、一地方の特定の貧乏球団から根こそぎ戦力を横取りする陰湿さは、不快きわまりない。当方の“広島発ヒロインアクションムービー”シリーズは時事ネタに敏感だが(;^_^A  以前は悪役に「デートクラブ『スリーダイヤモンズ』を隠れ蓑にして広島の娘たちを誑かす浦和社長」というネタを考えていたくらいだ(;^_^A

 すると同じことを思う輩のいるようで、発信源が「東スポ」ながら、こんな記事も見つけた。

ペトロビッチ監督辞意示唆で大混乱 浦和に森保監督待望論
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170706-00000038-tospoweb-socc

 まあ、ここまで節操なくやられたら、さすがにサッカーなんて観る気が失せるだろうが、さすがに大丈夫とは思う。森保一氏も、浦和に行かない限り、仮にサンフレッチェを敵に回したとしても、大々的に支持したいと思っている。

 それにしても「サンフの良心」といってもいい「佐藤寿人」「森保一」を相次いで失って(否、手放して)、サンフレッチェ広島はどこに向かって行く気なのだろう……


【広島】森保一監督電撃辞任17位不振で引責
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170704-OHT1T50069.html

 J1広島は4日、森保一監督(48)の退任を電撃発表した。昨季まで5年間で3度のリーグ制覇を成し遂げた功労者だが、今季は前半戦を終えて2勝11敗4分けの17位と低迷。成績不振の責任を取り、辞任を申し出た。今後は横内昭展ヘッドコーチ(49)が暫定的に指揮を執る。

 森保監督は就任1年目の2012年にリーグ初制覇を成し遂げ、13年と15年にも優勝。黄金期を築きあげた功労者で、前半戦終了後の辞意に対し、クラブ側は強く慰留したという。しかし本人の意思が固く、辞任を了承。織田秀和社長は「選手としても活躍し、まさにチームのレジェンドともいえる森保監督の辞任を了承することは、苦渋の決断であり、非常に残念に思います」とコメントを出した。

 3日付けで退任した森保監督も「サンフレッチェ広島に携わるすべての方々に支えてもらい、素晴らしい監督在任期間を過ごすことができました。プロは結果がすべての世界。皆様に喜んでいただけるような結果を残すことができず、申し訳ありません」とコメントを発表。横内ヘッドコーチは「目の前の勝ち点をつかんで積み上げていくために、全力を尽くします」とコメントした。

怒りの浦和サポがバス止め抗議60分 ペトロ監督“応酬”異例の進退公約
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170706-00000002-dal-socc

 「明治安田生命J1、川崎4-1浦和」(5日、等々力陸上競技場

  アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の影響で未消化だった2試合を行い、浦和は川崎に1-4で敗れた。浦和は8位で、川崎は5位。試合後、浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督(59)は、チームバスの出入り口で不満をぶつけるサポーターに対して、次戦の新潟戦(9日、埼玉)から連勝できなければ辞任することを約束した。鹿島はG大阪を1-0で下して5連勝とし、首位に浮上した。

 サポーターに囲まれて、ボルテージを上げて言い切った。「新潟戦から連勝をスタートできなければ、一番にこのチームを去ろう」。浦和のペトロビッチ監督は、進退をかけて次戦に臨む熱い思いを訴えた。

  1-4と大敗。2度の大ブーイングが響いた。守備強化へ今季初の4バックを採用したが、機能しなかった。4月30日の大宮戦以降、2勝1分け6敗。10試合連続失点は8年ぶりで、ここ4戦で13失点。首位に勝ち点差10をつけられての折り返しに、サポーターの怒りが爆発した。

  ペトロビッチ監督は、まずスタジアム正面玄関前の柵越しに待ち構えた150人と約30分、話し合った。次にバス出入り口を包囲したサポーター約50人を相手に、バスを降りて30分。怒り心頭のサポーター2グループと2箇所で計1時間。抗議を受け、弁明を続けた。

  「いつまで我慢したらいいんだ!!」。直接訴えられて対応した。「全力を尽くす」「必ず首位に追いつくことができる」「浦和のサポーターを愛している」。そして、新潟戦からの連勝を自らに課した。

  山道守彦取締役強化部長は「全力でサポートしたい」と現時点での続投を明言。その一方で「未来のことは分からない」とした。新潟戦で引き分け以下なら辞任ともとれる発言には「感情的になっていたのでしょう」と心情を汲んだ。7・9新潟戦。勝つしかない