神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ファインダーの向こうの素敵な別世界(^^)

 デジタル一眼のファインダーを覗きながら、カメラ越しに展開する演技者の演技に観惚れ台詞に聴き惚れて、ある種の傍観者の立場で暫く演技に熱い視線を注いだ後に、ふと気付く。「ああ、このシーンってこの台詞回しって、自分が脚本で書いたまんまなんだ」って……脚本・撮影・監督・編集(場合によってはプロデュース・営業に至るまで)を一人でこなすインディーズムービーならではのことかも知れないけど、意外と頻繁に体験する。

 ただしこれは、自分の台本、自分の演出を自画自賛しているのではなく、机上の台本、机上の撮影プランを超えて、多くの関わったキャスト・スタッフの力によって、脳裏の物語に命が吹き込まれる瞬間であったりする(^^) だから自分の台本、自分の演出という立場を忘れて、ただただ眼前(ファインダー越し)に広がる映画世界に観惚れてしまう……映画作りの上で、一番の至福の瞬間だ(^^)

 思えば先日の撮影なんてその最たるものだった。そしてキャストが台本世界をしっかり自分のものにしてくれているのもたまらなく嬉しかった(;^_^A その上で、演技が監督の想像力を超えたとき……映画はいい意味で“予定調和”の枠を超えて、監督さえも一鑑賞者として新鮮な気持ちになれる、“総合的価値”の映画が誕生するのである。なんてことをふと思った(;^_^A

 映画を創ると言うことは、そしてその中心に立つということは、まさに“一つの作られた世界”を支配する“独裁者”の立場に他ならない。だから、例えインディーズであっても「映画監督は一度始めたら絶対止められない」という言葉の通りである(;^_^A これが「映画の魔力」の最たるものではなかろうか……?