神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

レジェンド、広島に降臨!!

 いつもはウチのアクションヒロインが“帝都に降臨!”なんて書いてきたけど、今日は正真正銘、“レジェンド”の“広島降臨”について……

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 「広島発ヒロインアクションまつり2016」上映でもお世話になった、かの横川シネマで、「千葉真一映画祭」なるあまりにも素晴らしすぎるイベントがあり、しかも今月13.14日には、サニー千葉御大が、遠路遙々この広島に“降臨”し、2日にわたって「千葉真一トークイベント~広島死闘編」を繰り広げるという、夢のようなイベントが開催された。連日超満員の盛況ぶりで、私はなんとか2日目の昨日14日の回に参加することが出来た。

 今日の題目は「千葉真一、『激突』を語る」。あの“超過激”なアクション時代劇巨編『将軍家光の乱心 激突』でアクション監督を務めた千葉真一氏が、本人の弁による、全編の70%のアクションシーンを如何に撮ったか、その現場の壮絶な物語を、まさに身振り手振りを交えて、ダイナミックに語ってくれた。

 それにしても、つい半年前には「広島発ヒロインアクションまつり」の舞台挨拶で登壇した同じステージに千葉真一御大が座っているだけで、もう胸はいっぱい!(;^_^A  しかも御大の語る撮影エピソードが面白いのなんのって! 冒頭の槍のシーンに陸上のやり投げの槍を流用してしなりを出した話や、至近距離の爆破でもスタントマンが演技できたのは「45°」の爆破角度を理解しているためだとか、役者が実際にスタントをしてくれたとき、どんな画角・アングルで撮るべきかとか、切り立った山へワイヤーを張るためにどんな意外な手段を講じたのかとか、橋が爆破して人馬が墜ちるシーンを撮るため、ペキンパーの『ワイルドバンチ』に於ける同様のシーンをコマごとにチェックして撮影の極意を見抜いたとか、それこそ映画技術の宝庫のような話を、惜しげもなく披露してくれた。他にも今作に派生して、「キーハンター」でのエピソード(崖から時速100キロで転落する車から飛び降りる極意、トンネル所出口上に立って出てくる記者の天井に飛び降りる方法、爆発するダイナマイトをすんでで避けながら疾走する計算等々)まで飛び出すあたり、もう会場のボルテージは最高潮に達していた。

 また、御大の哲学として、「自分が体験したから人にアドバイスできる」「誰もやらないから自分が率先して危険なアクションをしてきた」「ハリウッドの未だに邦画の20年先を行っている」といった言葉も話の端々に登場し、やはり御大は生きながらにして既に“レジェンド”であるといっても過言ではない。素晴らしいアクター・ディレクターであると痛感させられる1時間だった。

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高校時代、61式戦車と一緒に来広した時、“伊庭三尉”こと千葉真一御大にいただいた思い出の色紙

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その千葉真一“レジェンド”が、まさに目の前にいる!!!

 トークショー終了後のサイン会では、私は今から数十年前『戦国自衛隊』のPRで広島に訪れた千葉真一御大のサイン色紙を持参して、サイン時御大におそるおそる披露したが、「ほぉ!」と感嘆の声を上げて貰って、「有り難う」と熱く強い握手をしていただけた。まさに“レジェンドパワー”注入!!(;^_^A

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“レジェンドパワー”注入の瞬間! 強く熱い握手!  御大のみなぎる力、しかと受け止めました!! 


 この素晴らしすぎるひとときを胸に、いただいた“レジェンドパワー”を糧に、いよいよますます映画道に精進して行かねば! と強く感じた次第(;^_^A