神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『土曜ワイド劇場』と共に人生を過ごした

 小学生時代、土曜日の夜といったらNETだった。地元ではUHT(広島ホームテレビ)だったんだけれど、7時半から『仮面ライダー』、8時からは『人造人間キカイダー』→『キカイダー09』の東映特撮ヒーローモノ、8時半からは『デビルマン』→『ミクロイドS』→『キューティハニー』と続くアニメ枠。そこから、内容によっては9時から始まるB級娯楽映画専門の『土曜映画劇場』まで“はしご”して観続けるってのが、小学校高学年での定番の土曜夜の過ごし方だった。当時軒並みあった「洋画劇場」「映画劇場」とことなり、時間枠は短めの90分弱。番組のエンディングに流れるホルストの「惑星」は好きだったなぁ(;^_^A その後はチャンネルを広島テレビ(日テレ系)にこっそり換えて、かの『ウイークエンダー』を途中から観てたりもしたがヾ(ーー )、これも小学生時代の密かな楽しみだったよ(;^_^A

 奇しくも小学校を終えた頃を同じくして7時台の『ライダー』はRCC(TBS系)に移行し、8時台の特撮・アニメ枠も終了。そしてその2年後には『土曜洋画劇場』もあっけなくその幕を閉じてしまった。確か最後の放映は、その枠で何度も何度も流れた『600万ドルの男』だったと思う。その後釜として始まったのが、『土曜ワイド劇場』である。

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 SFや戦争ものといったB級娯楽に特化していた『土曜映画劇場』が好きだったんで、その反動か、『土曜ワイド劇場』を最初の頃はあまり観ることはなかった。それこそ、時間帯故エロティックなシーンが当時は多く、そこら辺につられて多少観ることがあったくらいかヾ(ーー )

 でも、かの「江戸川乱歩の美女シリーズ」や時折円谷プロが制作する『恐怖劇場アンバランス』を彷彿させるようなオカルト特撮サスペンス辺りから、結構楽しんで観るようになった記憶がある。あの頃は日テレでも『火曜サスペンス』や『木曜ゴールデンドラマ』なんて枠で単発ドラマを流し始めて、やがて『土曜ワイド劇場』も2時間枠へ移行するころには「2時間ドラマ」なる言葉がすっかり定着していった。

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 それから40年、一昨晩ついにくだんの『土曜ワイド劇場』も長年の歴史に幕を下ろしてしまった。未だに『土曜映画劇場』打ち切り当時を記憶する者にとっては「もう40年か」と隔世の寛があるが、かの『美女シリーズ』の映像がフィルム(16ミリ)で撮られていたことや、『幽霊列車』(1978年)で露天風呂で驚いて立ち上がり上半身ヌードを惜しげもなくさらす浅茅陽子が実に初々しかったり(彼女はNHK朝ドラ『雲のじゅうたん』(1976年)で小野間真琴役を演じている(;^_^A)したことを考えると、やはり40年の重みを感じてしまう。何たって、自分の人生の大部分を共に過ごしたことになるもの……(;^_^A

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 テレビ界がどんどん軽薄なバラエティ番組にシフトしていき、良質なドラマが逆に放映枠を奪われていく現在、この“2時間ドラマ最古にして最後の砦”であった『土曜ワイド劇場』んも終了は何とも象徴的だ。でも私の脳裏には、今も「美女シリーズ」のテーマ曲と共に、かの初期の『土曜ワイド劇場』オープニングテーマがいつまでも鳴り響いているよ………(;^_^A



「土曜ワイド劇場」40年の歴史に幕 惜しむ声続々「数々の名作をありがとう」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170408-00000153-spnannex-ent

 テレビ朝日の2時間ドラマ「土曜ワイド劇場」(土曜後9・00)が8日、最終回を迎え、1977年のスタート以来40年間の歴史に幕を下ろした。同番組は、情報番組「サタデーステーション」(土曜後9・00)のスタートに伴い「日曜ワイド」として日曜午前10時枠に移る。

 ラストを飾ったのは、俳優の高橋英樹(73)が主演を務める人気シリーズ「西村京太郎トラベルミステリー」の第67弾「箱根紅葉・登山鉄道の殺意」。原作は西村氏の「十和田南へ殺意の旅」、脚本は今井詔二氏、 監督は村川透氏。箱根などを舞台に、十津川警部と亀井刑事が謎の連続殺人事件解決に挑むという内容だった。
  最終回の放送終了後、ネット上では「毎週見ていたのにショック」など終了を惜しむ声が続々。また「物心ついたときからずっとやってた番組だから、ちょっと信じられない」といった驚きの声や、「40年間お疲れ様でした」「数々の名作をありがとう」などの“ねぎらい”の声も多く上がった。