神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

幻の“広島発ヒロインアクションムービー”

 さて、このブログも今まで1120回ほど更新してきたんで、その間どうしても同じようなネタを複数回に渡ってしたためてしまうことがざらにあったりする。もっとも既に足かけ6年あまり続けてきたんで、最近このブログの存在を知った方に、過去の内容をあたかも既成事実のごとく「知ってるもの」として新記事に織り交ぜて書くのもはばかれると思い、ことあるごとに過去の内容に言及したりする……って、“過去ネタ流用”の言い訳?(;^_^A

 というわけで、今回は当ブログ“黎明期”にも紹介した「広島発ヒロインアクションムービー」シリーズ“幻の第0作”『スケバン刑事広島版』について………

 私立美鈴が丘女子高校の生徒会長・桜井真里亜は、生徒会費の不正使用疑惑を暴くべく、その日も遅くまで学校に残って、帳簿の調査を続けていた。だが突如何者かに殴打され、気がつくと、あろうことか不正使用の濡れ衣を着せられることとなる……

 麻宮サキは特命刑事である。警視庁上層部に君臨する“暗闇指令”の命を受け、学園にはびこる諸悪を裁く、通称「スケバン刑事」。この日も、彼の配下・神恭一郎に呼び出され、“暗闇指令”の特命を聞かされる。案件は件の私立美鈴が丘女子高校不正経理の真相を暴くこと。既に仁の手には彼女の転校手続き書類が握られている。「手回しは早いねぇ」と皮肉めいてうそぶくサキ。

 高校に潜入したサキだったが、すでに真里亜は生徒会費横領のかどで退学処分の憂き目に遭っていた。サキは何も知らない転校生を装って、数人の生徒に内偵を始める。そこで彼女は、生徒会会計顧問の教師・村松が真利亜のことを一番気遣い、また真里亜も彼のことを心から信頼していたことを知らされる。

 放課後の高校。校舎外のフェンスにすがりついて、学校を愛おしそうに見つめる、私服姿の真里亜。そこへ声を掛けるサキ。最初はサキのことを警戒する真里亜だったが、やがて彼女ともうち解け、学校そばの公園のブランコに腰掛けて、事件の真相を語り始める真里亜。不正を暴きながら突然の殴打によって濡れ衣を着せられたこと。その後の緊急職員会議で村松が懸命に自分を擁護してくれたのにも関わらず、教員の賛成多数で退学処分が決定したこと等………彼女の真剣な眼差しに、彼女が決して嘘をついてはいないことを直感するサキ。そんな2人の様子を遠くから密かに窺う人影。

 その後、サキ、真里亜、そして村松を巻き込んで事件は展開していく。事件の陰で暗躍する真犯人はいったい誰か………?

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現存する唯一のスチールなんだけど、写真の主はサキではなく、悲劇jの生徒会長・桜井真里亜

 ここまで書くと、「広島発ヒロインアクションムービー」に精通していらっしゃる方(本当にありがたいです!m(_ _)m)ならは察しがつくと思うけど、このストーリーは、シリーズ第2作『天使諜報★神宮寺真琴 ~狙われた生徒会長~』に換骨奪胎して使用している。ただ、結末や真の犯人に関しては若干の違いがあり、オリジナルの方が少し複雑な展開になっている。もちろんタイトルにもあるように、基本『スケバン刑事』のパロディーだったので、ヨーヨーといった武器も登場するし、学園の制服はセーラー服(夏服!)だし、『神宮寺真琴」と見比べても十分楽しめる内容になっている。

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 現在編集が終了した8ミリフィルムの形で、1988年以降、ずっと自室にある書棚の8ミリ映画コーナーに、他の作品に混じってひっそり保管されている。途中、キャストの一人の結婚式の余興に使用したいと依頼されて貸し出したフィルムの一部がその後帰って来ないという事態が起こり(ここら辺、モロ“東宝チャンピオンまつり”みたいなノリ!)、そのため欠落しているシーン・カットはあるものの、それでストーリーが理解できなくなるほどの影響はない。よってテレシネするなり直接フィルムを使うなりして、改めて効果・音楽を入れ直し、誰かにアフレコを手伝ってもらえたら、28年間の時を経て、ようやく日の目を見ることも可能だ(もちろん諸々のしがらみもあり、上映となったら細心の注意が必要になるとは思うが……)。今思うと、オリジナルの映像に忠実に迫ろうと、暗幕や小道具を駆使して、アナログながら初の特殊効果にチャレンジしているので、オリジナルをご存じの世代にはそれなりに楽しんでもらえるかもしれない。

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 まあ、かなり気の長い話になりそうだが、いつかは実現したいとあれこれ画策中である(;^_^A