国頭天願 逝く
東宝特撮映画『ゴジラ対メカゴジラ』。昭和ゴジラシリーズの隠れた名作ながら、当時“沖縄海洋博のタイアップ映画”との批判を受けた作品でもある。福田純・中野昭慶コンビってのも、往年の黄金コンビ本多猪四郎・円谷英二を愛するファンにとっては物足りなかったようだ。
しかしなから、軽妙なストーリー展開やメカゴジラのかっこよさも相まって、私にとってはお気に入りの作品だ。安豆味王国の末裔・ナミを演じたベルベラ・リーンの「ミヤラビの祈り」もよかった(^^)
そんなナミの父親(祖父?)役の国頭天願を演じたのが今福将雄氏。「ヌァミ~ヌァミ~!」と訛りを意識した発声で、“ゾーンファイター”こと主人公の弟役・青山一也を突き飛ばしてベルベラ・リーンに歩み寄る登場シーンがいかにも鮮烈で、それ以降、今福氏は「『~メカゴジラ』の国頭天願」のイメージがつきまとっていた。それくらい印象に残る役だった。