神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

交響詩ウルトラセブン

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 日本特撮ドラマの金字塔『ウルトラセブン』。その卓越したSFセンスもさることながら、勇壮なホルンの響きが秀逸な主題歌を始め、洗練された楽曲も、作品世界の広がりに多くの影響を与えたことは間違いない。そんな『ウルトラセブン』の作曲を務めたのが冬木透(蒔田尚昊)氏。実は氏は、現在の広島観音高校及びエリザベト音大を卒業した、広島に大変縁のある作曲家である。そんな氏と、同じく観音出身で『ちびまる子ちゃん』の作曲家でもある中村暢之氏とともに“里帰り”したイベント「こころの故郷 ひろしまコンサート」が、イチヱンポッポフィルムの“常打ち”会場でもある、広島市西区民文化センターで開催された。
 
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 あまたの魅力的なサウンドに包まれたイベントだったが、正直一番のお目当ては「交響詩ウルトラセブン」。どうも“吹奏楽版”としては世界初演だそうで、その大役を務めたのが、ゆかりの広島ウインドオーケストラ、というのも、何とも感慨深い。楽曲の方は、「ウルトラセブン」「怪獣出現」「ウルトラホーク発進」「侵略者の魔手」「さよならウルトラセブン」の五楽章で構成されていて、どれもオリジナルからずっと「セブン」を見届けた者からすれば、勝手知ったる曲ばかり。また“元吹奏楽部員”だった身からすれば、そのなじみ深い曲を目の前でブラスバンドが奏でる光景は、大変心地よく、且つ“心の底”までバンバン響いてきて、まさに至福の時間だった 
 
 実はこのイベント、主催側から依頼があって、映像記録を担当させてもらったのだが、さすがに「交響詩ウルトラセブン」の段階では、楽曲の素晴らしさが胸に迫って、一時“記録”の立場を忘れてしまいそうだったよ
 
 思えば、氏は多くの円谷作品に楽曲を提供しているが、その中心は円谷プロが一番輝いていた70~80年代。丁度多感な小学生時期とも重なって、氏の楽曲はどれも我が幼年期の琴線に触れるものばかり。中でも個人的には『ウルトラマン80』の楽曲が一番好きで、LPレコードも買って何度も何度も聴いたものだった。
 
 今回、記録の過程にあったインタビュー収録の際、そのLPレコードをおそるおそる氏に見せたところ、快くそのLPを持っての記念撮影に応じてくださった。今回の記録作業に元放送部員を数名ヘルプで参加させていたのだけれど、「先生が一番緊張している」と笑われてしまったよ。でもこの感動、他の人には判らないだろうな~
 
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