広島人の自信を取り戻すために……

　被災者のことを思うと、安易に「何かのイベントで元気づける」という発想が、「カープ」「サンフレチェ」の奇跡的な躍進以外なかなか難しいだろう、と先日のブログには書いた。本当に求められるのは、スコップ担いでのボランティアであり、温かい食料や衣類などの物資であり、これから先の生活の不安を少しでも解消できるだけの金銭（つまり義援金）しかないと思う。「イベントで勇気や元気を与える」のはその次のステップだと思う。

 

　しかしながら、今回の一件は、被災者のみならず、全広島人に暗い影を落としたのも事実だ。今更「実は広島県は全国で一番土砂災害に弱い地域だったんだ」なんて"後出しジャンケン"で言われたって、不安を徒に煽るだけだ。しかも、そんな広島で生活して行かなければならないのだから……それだけでなく、広島人は著しく自信を喪失してしまっていることだろう（かくいう私も……）。

 

　そうなると、まずこの"心の停滞した"広島人に自信を取り戻すためにも、何かイベントが開催できないだろうか。広島人か大活躍して、観ている広島人が大いに溜飲を下げられるイベントが……それならば、自主映画人である私にも、己の特技を活かして、何かしら手助けできるかも知れない。

 

 

　拙作『天使諜報★神宮寺真琴～市民の敵は場外へ飛ばせ！～』は関東の大手悪徳ゼネコンの不当な旧市民球場跡地進出を阻む物語だった。また『特命探偵☆葛城アキ～郷土の怒りをぶちまけろ～』は地元の一都市・呉の名誉を守るため、不埒な武器密輸業者を退治する話だった。このように、広島の地で広島を守るヒロインたちの物語を一堂に集めて（ことによってはヒーローも）、一大イベントは開けないだろうか。

 

 

　以前、関東でアクションムービーのコンテストが開催された。さすがにコンテスト、とはいかないまでも、そんな元気の出る映画の祭典を、いつかこの地で開催したい……そんな衝動に今駆られている。いや本気で！