神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

貴方の「絶叫」は、時代を超えて……

 ビーフーパー監督の名を世に知らしめた究極の猟奇ホラー『悪魔のいけにえ』が日本で公開されてほぼ40年の月日が経った。しかしながらその後いかなる残虐・猟奇・流血ホラーが世に送り出されてこようとも、本作の“凄さ”は決して越えられないだろう。中でも「チェインソーで生身の人間をぶった切る」なんて、決して許されなかった描写に果敢にチャレンジした点は、その後連綿と続く“猟奇ホラー”の世界の金字塔に足るべきものだった。
 
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 本作で俗に言う“ファイナルガール”を務めたのが、マリリンバーンズ嬢。数多の“ファイナルガール”の中ではもっとも過酷な状況下に置かれた女性として、とても印象的な女優だ。後に同じくフーパー監督の『悪魔の沼』でも“ファイナルガール”を演じ、怪優ネヴィルブラントと互角渡り合っていたっけ。そのことについては、以前当ブログでも紹介したことがある。思えばつい3ヶ月前のことだ。
 
 そのフィルモグラフィーを見ても、彼女の女優としてのキャリアは全て『悪魔の~』に捧げられたと言っていい。その後も『~いけにえ』のリメイクに出演したり、『~いけにえ』第一作の同窓会やファンの集いにも参加し、その健在振りを拝見した、と思っていたのもつかの間、今日の訃報に出くわしてしまった。本当にショックである……
 
 貴方の絶叫(スクリーム)は、時代を超えて、今でも映画ファンを魅了して止まないでしょう……合掌。
 
 
悪魔のいけにえ』主演女優、死去 テキサス州の自宅にて
 
 [シネマトゥデイ映画ニュース] 映画『悪魔のいけにえ』で主演を務めたマリリン・バーンズさんが、米テキサス州の自宅で亡くなったことが明らかになった。65歳だった。TMZ.comが報じた。
 
 現地時間5日に、彼女の家族によってマリリンさんの遺体が発見されたとのこと。死因については明らかにされておらず、現在彼女の遺体はテキサス州ヒューストンの検死局が預かっているという。またマリリンさんの代理人はE! Onlineに「彼女の家族は今はプライバシーを尊重してほしいとのことです。詳細については、後ほどご連絡いたします」と声明を発表している。
 
 『悪魔のいけにえ』は、実際に起きた猟奇殺人事件を基に、トビー・フーパーが監督・脚本が手掛けたホラー作品。本作に登場する殺人鬼レザーフェイスの存在は、現在まで語り継がれるほど多大なインパクトを与え、『悪魔のいけにえ2』(1986)『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(2013)など複数の続編が製作されたほか、マイケル・ベイがプロデュースしたリメイク版『テキサス・チェーンソー』も製作された。(編集部・井本早紀)