神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ゴジラ対メカゴジラ

 今日、CSで久々に『ゴジラ対メカゴジラ』をフルで観賞した。『ゴジラVSメカゴジラ』でも『ゴジラ×メカゴジラ』でもない、正真正銘の昭和版“オリジナル”「メカゴジラ」だ。
 
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 1973年春に、親の転勤で島根県から出身地の広島に再び戻り、それと共に『ゴジラ対メガロ』以降、地元にゴジラ映画の封切館(今は亡き広島宝塚会館)がある環境に恵まれた、当時小学4年生を終えたばかりの私に舞い込んだ新作ゴジラ映画の情報。しかしながら、件の宝塚会館をはじめ、当時は“メカゴジラ”なる新怪獣の名こそ劇場の看板に記されていたが、肝心のスチールは非公開のまま。正直、メカゴジラの勇姿は、映画を観て始めて知った、というのが現実だ。今となってはそんな“ファーストコンタクト”が幸か不幸か、判断に悩むところではあるが……
 
 今回改めてみて、相変わらず“予定調和過ぎる”展開には忸怩たる思いもあるが、それなりに楽しめた、というのが実感だ。確かに、ストーリー展開そのものが若年層(小中学生)に媚びている感を受けなくもなかったが、“スパイもの“を手がけた福田純監督の演出も小気味よく、“爆破のショーちゃん”こと中野昭慶氏の特撮もなかなか秀逸だ。円谷英二御大の「怪獣は血を流してはいけない」の不文律を破っての“ゴジラ大流血”のシーンは、それを描く意図が不明ながら(一説によると、大映の“ガメラ”に触発されてとの情報もあり)、大迫力だ。ストーリーも、単なる“怪獣プロレス”にならない、人間レベルでのサスペンスもあり、なかなか楽しめる物語だった。
 
 いろんな要素を詰め込んでいて、意外にも“昭和ゴジラシリーズ”を代表する作品だったかも知れbない。