神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ジャパニーズアクション界における“男女格差”?

 日本における男女格差は、世界の中でも“ワースト”に近い位置にある……そんな衝撃的な結果を、朝通勤する車から流れるラジオで聴いた。とりわけ、政治家における女性の割合はかの中東諸国の%より低いそうだし、婦人自衛官に与えられる職務の制限は、世界の先進国と呼ばれる軍隊のそれと比べて、遙かに狭いらしい。海軍を例にとっても、多くの国が潜水艦以外OKなのにもかかわらず、海上自衛隊では、現時点で女性に門戸を開放している護衛艦は新型DDH(ヘリコプター搭載護衛艦)の「ひゅうが」と「いせ」の2隻に過ぎない(おそらく最新鋭艦の「いずも」は大丈夫だと思うが……)。
 
イメージ 1
 
 そんな訳で、残念ながら男女の格差が未だ根強く残っている日本社会だが、殊、邦画やドラマの世界では、女性の“アクション”進出がめざましく、男女の格差は均衡を誇っていると言って良い。というか、昨今はむしろこの世界は“女性”に押され気味な状態にある。
 
 もっとも、これはもしかしたら“男女間格差の反動”および世の男たちの邪な夢想故の結果かも知れない。思えばハリウッドにおけるヒロイン像は、ルックスも含めて実に強面だ。回を追う毎にたくましくなっていく『エイリアン』シリーズのジガニー・ウィーバーや『ターミネーター』シリーズのリンダ・ハミルトンは云うに及ばず、最初から洗練された圧倒的戦闘能力を誇る『バイオハザード』他数多のヒロインアクションで活躍するミラ・ジョヴォヴィッチやウマ・サーマンなど、枚挙に暇がない。みんなその美しい容貌とは裏腹に、腕から筋肉が盛り上がってきそうな力強さを感じる。
 
 対して日本の“アクションヒロイン”は、往年の志穂美悦子や、「サルベージマイス」の長野じゅりあ、「ハイキックガール」の武田梨奈といった“本物のアクションヒロイン”は一部で、その多くが“虫も殺さない可憐な娘に無理矢理アクションヒロインを演じさせている”感ありありな、“窮屈なヒロイン”が多い。まあ、それ故、みんな“ジャパニーズヒロインアクション”のファンになるんだろうけどね
 
 そういえば、ウチのアクションヒロイン“葛城アキ”の設定は元婦人海上自衛官。初めて女性に門戸を開放した護衛艦「ひゅうが」への配置を目指しながら、結局満期除隊して、探偵社の“特命探偵”となるのだが……実は劇中、回想シーンで彼女がかぶっているキャップは、彼女が当時配属されていた呉地方隊所属の護衛官「いせ」のものだった。この「いせ」は「ひゅうが」と同型艦なので、本当はアキは既に“女性の乗艦できる”護衛艦に配置されていたことになる。しょ~もないことだか、大いなる矛盾だ
 
 ちなみに下のスチール、劇中はモノクロでしか使用されない、レアものだったりする
 
イメージ 2