神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

いつも来た道

 今日、仕事で広島県東部にある公園「みろくの里」に行ってきた。ここは福山市沼隈町にある神勝寺という所にあって、その先には“勝新”最後の『座頭市』ロケのために作られ、その後『あずみ』、『梟の城』、(北野武版)『座頭市』、『龍馬伝』をはじめ様々な時代劇のロケに使われるオープンセットもある。そんな所だ。しかし、今回訪れたのはその手前にある遊園地の方
 
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 さて、そのテーマパークには“いつか来た道”という、高度成長期(丁度『三丁目の夕日』の頃)の日本を再現した施設があって、とにかく“昭和”に拘った品々・セットが我々を迎え入れてくれた。小学校時代は木造校舎で、“脱脂粉乳”を飲んでいた世代だけに、なかなか心ときめく場所でもあった。
 
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 そんなセットのような場所を巡っているうちに、職場の同僚の一人が「こんなとこ歩いとったら、ロケしたくなるじゃろう」と私をからかってきた。職場内では「映画撮ってる人」と認知されている故のからかいだったが、映画人を自称するだけにまんざらではない。確かにこんな場所で“回想シーン”なんてのが撮れたら嬉しいし……。
 
 そうやって“いつか来た道”を巡っていると、やがて映画に特化した施設にたどり着いた。そこを行くには順路から“脱線”しなければならないのだが、私が躊躇なくそちらに“脱線”したので、同僚も仕方なくついてきた……思えばこんな我が儘、職場ではまずしたことがなかったなぁ……
 
 中に入ってみると、数多の俳優サインや名作のポスター、昔のEPLP版“レコード”が所狭しと並べられていて、さらにその先に行くと、東宝が提供した往年の撮影機材の並ぶ空間についた。
 
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 とある映画の撮影シーンを再現したセットには、タレントとスタッフの人形と共に、昭和のフィルム映画撮影機材がびっしりと並んでいた。その中にはかの“ミッチェル”が!
 
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 “ミッチェル”とは、上記写真の“シネカメラ”のこと。邦画黄金期に大活躍した。かつて、東宝の特撮映画では、ハイスピードで撮影する故、この“ミッチェル”が轟音を上げていたそうだ。しかもここに展示されている“ミッチェル”は東宝所蔵のもの。もしかしたら、かの特撮映画群のどれかが、このカメラで撮られたのかもしてない。そう思ったら胸が高鳴ったね
 
 そんなわけで、「おお! ミッチェル!」とか、「35ミリじゃん!」とか、「これがシネライト」とかぶつぶつつぶやきながら展示機材に没頭し、気がついたら……同僚の姿はもうなかった………
 
 その後、かろうじて合流を果たし事なきを得たわけだが……思い起こせば新婚時代、USJに行った際、グッズショップにさりげなく展示してあった“ミッチェル”に感激して思わすファインダーをのぞく私の姿を、カミさんは一生懸命カメラに納めてくれた。そんな妻の優しさを思わず思い出してしまい、娘たちの土産と共に、カミさん用にお菓子も買って帰ることにした
 
 どこに行っても何故jか“映画”がつきまとう。これまた“映画の神様”の御加護なんだろうな
 
 よし、やっぱり映画を撮るぞ! リベンジだ!リベンジだ!
 
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