神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“広島発ヒロインアクション”の故郷

 思い起こせばいまをさること四半世紀以上前、『スケバン刑事』を広島で8ミリで撮ろうなんて大それたことを考えて、実際にクランクアップまでこぎ着けたことがあった。もちろん「自主だから」という大義名分で著作権なんてお構いなし。今の世ならとても公開できない代物だった。もっとも、編集まで完了したものの、キャストの転勤など重なり、結局“お蔵入り”の憂き目にあった作品だ(その顛末は当ブログにずっと以前に書いたスケバン刑事』広島篇?http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/2181839.htmlに詳細を書いている)。
 
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 さて、この企画を始まるに辺り、舞台は女子高と決めていたが、そのイメージとして参考にしたのは、市内有数の私学女子校・鈴峯女子高校だった。ただし、その校名をそのまま拝借したらまずいので、近郊の団地名を使ってそれっぽい名称「私立美鈴が丘女子高校」なる架空の学校をでっち上げ、実際には週末開放している小学校のグランドなどを使ってロケを行った。 それから一年後の1988年に、本当に「広島市立美鈴が丘高等学校」が開校したときには、あまりの偶然に驚いたものだった。
 
 それから幾星霜……“外注”の『令嬢探偵★モロボシアイ』を経て、いよいよあの時以来の“ヒロインアクションムービー”を自分の手で撮る機運が高まったとき、ストーリーの元ネタにしたのが、件の幻の作品『スケバン刑事広島版~狙われた生徒会長~』だった。このブログの読者や当団体の映画に詳しい方ならばすぐにピンとくるだろうが、かの『天使諜報★神宮寺真琴』の第一話と同じサブタイトルなのである。もちろん内容をそのまま使うことは出来なかったので、大胆に変更して台本は完成したが……この話にはまだ続きがあって“何の因果か”その『天使諜報★神宮寺真琴~狙われた生徒会長~』のほとんどのロケが行われたのが、何とその「美鈴が丘高校」だったのである。そのいきさつに関してはとりあえず伏せるとしても、今思うと何とも“因果応報”な話だと、当時は思ったものだった。
 
 さて、話は戻すけれど、そんなわけで、私が広島の地で“ヒロインアクションムービー”を初めて撮った時のことを考えるに、舞台のモデルとなった鈴峯女子高校は大変思い入れがある学校だった。この学校をイメージして“舞台”を考えたことを思うに、まさに現在まで連綿と続く“広島発ヒロインアクションムービー”の“故郷”というか“ルーツ”がこの鈴峯女子高校だったと言っても過言ではない。
 
 それ故、今回の吸収に近い合併、それによって消えるであろう校名に思いをはせると、一抹の寂しさを禁じ得ない。
 
 
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 思えばこの制服のイメージが一番強かったな。仕事で最近若いとっても真面目な女性の先生にお世話になったことが偲ばれるなぁ……