神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

女ウルトラマンは東映の戦士

 なんか「血を吸う花は少女の精」(ウルトラマンT第11話)みたいなタイトルだな てな訳で、タイトル見りゃ何を書こうと思っているのかおおよそ察しがつくというもので……
 
 高校生だった80年代初頭、満を持して登場した『ウルトラマン80』には大いに期待したものだった。しかし第一話が母校10年ぶりの甲子園出場→それに伴う一泊応援のあおりで未見になったことがケチのつきはじめか、結局初回放映時はあまりじっくり観ることが出来なかった。そんなこんなで、「80」の存在すら興味を持てなくなっていた頃に、不意に新聞・テレビ欄のとあるサブタイトルが飛び込んできた。そのタイトルは「80最大のピンチ!変身!女ウルトラマン」。思わずのけぞったね 「え、女ウルトラマン?」 思わず久しぶりにその回の「80」を観てしまった。
 
 久しぶりに観る私にとって“ユリアン王女”なるキャラクターは理解できず(おいおい、城野エミ役の石田えりはどこへ行った?)、よくわからないまま観ていると、件のユリアン王女が80の危機に突如変身。まさに“女ウルトラマン”ことユリアンとして、敵怪獣プラズマ・マイナズマを80と共に一蹴してしまった。
 
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 そのラストシーン、夕日をバックにたたずむ矢的猛(今をときめく長谷川初範)とユリアン王女。猛のいう「何故変身した?」「二人が倒されたら、この地球をどうするんだ」との問いに、ユリアンの答え「あたし、地球人に生まれたかった」(そんなニュアンスだったと思う)は実に切なくて、たまらなかったことを覚えている。
 
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 いずれにしても、これから『ジャンボーグA』のエース・ナインよろしく、80・ユリアンの二枚看板でこの番組が続くと思った矢先、次回が最終回と知り愕然。しかも最終回にユリアンの戦闘シーンもなく(80すら活躍なし!)、前回で覚えた切なさを引きずったまま、『ウルトラマン80』は終了してしまった。私が未だにこの特撮番組に拘るのは、こういったいきさつが原因になっている、と思う。
 
 そんなユリアン王女を演じたのは萩原佐代子。80の後番組となった『消防官物語・風に立て』で再びレギュラー出演したのはいいとしても、なんと、特撮界において円谷プロのライバルというべき東映特撮の戦隊シリーズ科学戦隊ダイナマン』(1983年)に、ダイナピンク・立花レイ(なんとベタな名前!)として登場したのには驚いた。優勝したサンフレッチェ広島からあろう事か浦和に移籍した“クソ”森脇良太顔負けの“ユダ”ぶりだ (まあ、クソ森脇と萩原佐代子を比較するのは。、萩原嬢に対して大変失礼だが……
 
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 もっとも、「ウルトラマン」のムラマツキャップから「仮面ライダー」の立花藤兵衛に転身した小林昭二の例もあるし、“華麗に両特撮ヒロインを演じた女優”という金字塔で彼女のことを考えた方がいいかな。どちらの役も可憐だったし。