魅惑的なキャットウーマン
アメコミのスーパーヒロインで魅力的なキャラとして、今まで「ワンダーウーマン」「バットガール」「バーバレラ」(あ、これはアメコミじゃないか?)を挙げてきたが、それとは別に、敵キャラながら「キャットウーマン」も実はお気に入りのキャラである。
どちらが語源か分からないが、まさに“キャットスーツ”に身を包み、しなやかな悪女を演じるこのキャラクターは、峰不二子のイメージに多大な影響を与えたに相違ない、と今でも思っているが、そのキャラ的魅力とは裏腹に、今まで実写で登場したキャットウーマンは、私的にはどれも魅力的とは言えないものばかりだった。それはひとえに、“本来あるべき妖艶さ、性的魅力”がどの実写キャラからも感じられなかったからだ。
オリジナルの実写ドラマ(映画)は言うに及ばず、『バットマンリターンズ』(1992年)のミシェル・ファイファー版も、確かにビザール感・ボンデージ感は充ち満ちているが、ある種やりすぎでとても色気は感じられなかった(それに制作前のショーン・ヤングの狂気ぶりを考えると……興ざめも甚だしい)。
2004年に公開されたハル・ベリー版の『キャットウーマン』に至っては、確かに“本物のキャットウーマンはこうあるべき”という位、猫の持つ敏捷さをハル・ベリーは体現してくれたが、私が本来求めているのはそんなことではないので、これもキャラ的にはガッカリだった(映画は面白かったけど)。
そんな折、昨年『ダークナイト・ライジング』が公開された。近年、タランティーノの『デスプループ』以降、洋画に食指が動かなかったので、勿論この作品も未見だったが、実はこの作品に、キャットウーマンが登場していた、ということを、最近になって知った。そしてスチールを見て……「これだ!」と思ったね
これですよ! これ! まさにこんなキャットウーマンを求めていたんですよ あたかも『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1997年)で、かのアリシア・シルヴァーストーンが、全身ボンデージスーツ・コウモリ耳無しで、過去を払拭するような魅力的なバットガールを演じてくれたときの感激を覚えたね。また「キャットスーツは黒のロンググローブ・ロングブーツで全身を黒に包むこと」が鉄則だと思っているので、彼女の出で立ちは完璧である
ところで、このキャットウーマンを演じる、アン・ハサウェイという女優、実は一時『バーバレラ』リメイク版の候補にも挙げられていたが(http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/18165526.html)これも早く実現の運びになったらいいと願う。彼女なら“バーバレラ”も勤まりそうだから