神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“可憐”なサイボーグ

 「僕の彼女はサイボーグ」に於ける『彼女』(綾瀬はるか)は、アンドロイドで、本来“サイボーグ”ではない、というのが私の持論。幼少時代「変身サイボーグ」にハマッた世代としては、やはり“サイボーグ”といえば改造人間、つまり生身の人間と機械との融合に他ならない。
 
 『仮面ライダー』の例を挙げるまでもなく、サイボーグ=改造人間といえば、『地球最強の美女 バイオニックジェミー』のように、生命維持のためにやむを得ず改造されたのならばいざ知らず、不可抗力(悪の組織に捕まるとか、正義の秘密結社に退路断たれて懇願されるとか……)によって生身の肉体(それも女性の柔肌!)を失うのはあまりにも理不尽で忍びない。
 
 最近では前者は『THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間』、後者は『最終兵器彼女』だったりするが、そんな“女性サイボーグ”のはしりともいえるキャラクターが、「ジャッカー電撃隊」のカレン水木だろう。
 
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 彼女が活躍する『ジャッカー電撃隊』の面々はみなサイボーグ。それ以外の戦隊シリーズのキャラが、ゴレンジャーを含め、改造人間なのかただの生身の人間なのか、その扱いが曖昧なのに対し、このドラマの主人公たちだけは、正義の諜報機関に懇願されてその殆どが仕方なく、機関の改造手術を受けて、人間としての肉体と人並みの幸せを失うのである。この設定は、子供(とはいっても中学生)ながらかなりハードだったな。
 
 この番組自体、「がんばれロボコン」の後釜だった「ロボット110番」のように、「秘密戦隊ゴレンジャー」のヒットを受けての亜流企画、といった印象をぬぐえず、ハードすぎる設定も相まって、半ば打ち切りに近い形で終焉を迎えてしまったが、今となっては、この設定もなかなか現実的で良かったのではないか、なんて思ったりする。
 
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 ちなみにこのカレン水木(ミッチーラブ)嬢の改造シーン画像を拾ったが、なかなかリアルな映像だったようだ。もっとも、これは「メカゴジラの逆襲」におけるサイボーグ少女・真船桂(藍とも子)の改造シーンの影響を受けているように見受けられた。
 
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 さすがに子供番組故、作りものの乳房が出ることはなかったが(笑)