神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『電人ザボーガー』はこう観ろ!

 我が“大きなおともだち”世代の心の拠り所電人ザボーガー。都内での封切り満員報道など滑り出しは順調だったようだが、我が地元では、平日とはいえ封切り週早くも観客5人という事態に遭遇しただけに、早くも打ち切りの憂き目に遭うのではないか、と心配している。

 だから未見の方は一刻も早く劇場に足を運んでいただきたいのだが……その際には、以下のことを心掛けてほしい。


〈心構え編〉
井口昇監督作品といって躊躇するな。だが、一応心の準備はしとけ!」

 

 井口昇監督といえば『片腕マシンガール』に代表される“エログロナンセンス”がウリの監督だ。彼にとっての“エログロナンセンス”演出は、ライオンが肉食獣であるかのごとき“習性”のようなもので、切っても切れないものだ。だから一応、そこら辺りは覚悟の上で観てほしい。もっとも、「ジャングル大帝」の一エピソードのごとく、レオ(ライオン)が半分は木の実で我慢しようとしたくらい、彼なりに抑えた演出をしてはいる。


〈予習編〉
「笑いたければ全話観よ! 泣きたければ観ずに行け!」


 本作は、TV版『電人ザボーガー』全52話のオマージュ(パロディ)に充ち満ちている。もしそんな小ネタでしっかり笑いたければ、事前に52話全てに目を通すぐらい観尽くしてから劇場に足を運んでほしい。だが、仮に観なくてもエンディングロール時に全ての元ネタを披露してくれるから安心だ。事前予習がない分、劇中の小ネタが全てオマージュとわかった瞬間、監督の“ザボーガー愛”に気付いて、絶対泣けるはずだ。『ニューシネマパラダイス』の試写室のラストのように………


〈劇場編〉
「子供は連れて行くな、でも本当は連れて行ってほしい」

 井口監督生来のエログロシーンは幼い子供に観せてしまうと、トラウマ必至だ。だからお子様がいらっしゃるご家庭で、家族観賞はあまりお奨めできない。しかし、これからの日本をしょって立つ世代の子等には、この映画の根底に流れるテーマを心に刻み込んでもらいたい。よって、エログロシーンは目を耳をふさぎながらでも、子供たちには観てほしいね。
 
 
〈復習編〉
「パンフレットは買え。だけど高すぎるぞ!」

 映画館で共有した感動も。、そのままにしておくとすぐに消え去ってしまう。是非劇場でパンフレットを買って、復習をしておこう。グッズもゲットだ。きっと二度と手に入らないぞ! それにその収益が、もしかしたら『電人ザボーガーⅡ』の制作費用になるかも知れない……だた、800円って高すぎないか? 昔は500円程度だっただろう……ん?」


 みんな、この機会を逃さないでくれよ!