神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『日本沈没』あれこれ

 先日26日に、CSの本映画専門チャンネルで放映中だったドラマ『日本沈没』が最終回を迎えた。ドラマといっても、オリジナルの映画が放映された翌年の1974年に放映された方で、丁度、その映画の方と同時にこの度放映されたが、改めて観ると、特撮シーンも「姫路城倒壊」「清水寺倒壊」「金閣寺倒壊」「札幌破壊」といったドラマ用に撮られたものもあり、また映画版では話題でしか出てこなかった(と記憶している)深海潜航艇「ケルマディック」も頻繁に登場し、さらにドラマ版オリジナルのメカである大型飛行艇「おおくに」(わだつみをそのまま積んで飛行する)も出てくるなど、これはかの『マイティジャック』に次ぐ本格的な特撮一時間ドラマといっていい出来の作品シリーズだったよ。実はこのドラマも、小学生時代にリアルタイムで観てたんだけど、意外に硬派なストーリーや、それでいてナンパなメロドラマも同時進行するあたりが子供心についていけなかったせいか、殆ど記憶に残っていなかった。唯一、第6話終了後の予告編で「次回、『空の牙、黒い竜巻』にご期待ください」とのナレーションが入った際、「竜巻が来るのに『ご期待ください』はないよな」なんて思ったことが、今もやけに記憶に残っている(;^_^A

 

 

 

 さて、今回の再放映は、おそらく地上波でつい最近まで放映されていた新ドラマ「日本沈没ー希望のひとー」の影響が大きかったと思うが、今まで映画化2回、ドラマ化2回、そしてアニメ化もされた『日本沈没』だが、この原作があくまで「第一部」であり、この次の『日本漂流』こそが、原作者・小松左京氏が描きたかったところであり、こちらの方は氏の晩年、谷甲州氏との共著という形で『日本沈没 第二部』として2006年に出版された。

 

 

 ところで、この小説の中では、オリジナルの映画版で離れ離れになった主人公の小野寺と阿部玲子は25年ぶりの再会を果たすんだけれど、出来ればこれを是非映像化してほしい。先に観賞した『劇場版 ルパンの娘』においても、かつて小野寺役を務めた藤岡弘、も健在ぶりを魅せてくれたし、玲子役のいしだあゆみも、最近はあまりメディアで拝見することもなくなったが、元夫であったショーケンの2年前の逝去に際しては追悼のコメントを発表するなど、今もご健在なはずである。お互いに既に御年70歳を越えてはいるが、何はともあれ。2人が健在なうちに、48年前のラストシーンの“落とし前”として、2人が再会するシーンをどうしても観たいものである。

 

 

 

 

 立て続けにアニメ化やドラマ化がなされた今こそ、そのチャンスだと思うのだが……