我々の世代で“ミルクキャラメル”といえば……
昨日10日は「ミルクキャラメル」の日だったそうだ。
企業名を出して恐縮ながら、「ミルクキャラメル」といえば、やはり「森永ミルクキャラメル」が脳裏に浮かぶ。もっとも、もう“最初のリタイア”が近づいてきた世代でも、流石にもう子供の頃「キャラメル」はお菓子の“王道”ではなかった。だから食べた経験よりも「観た」経験の方が印象深い。
それというのも、往年の東宝特撮映画では、おそらくタイアップの一環だろうが、劇中、「バヤリーズオレンジ」と共に、商品や幟、旗だけでなく、特撮シーンにおいても、建物の看板(ネオン)として、何度も登場していた。
特に印象的なのは、銀座にあった森永の「地球儀ネオン」だ。特撮シーンの中でも、極めて「作り物」のように見えたものだったが、後年、それが実際に存在するものだと知って、驚いたことがある。生憎老朽化によって、83年にあえなく撤去されたそうだが、30年もの長きにわたって、復興する東京の街を見守っていたのだろう。
それにしても、地方の人間にとって、当時「東京」を感じさせるオブジェだったことは間違いない