神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

脳に“NO”を突き付ける

 先日の通勤時、車のエアコンから入ってくる外気に肌寒さを感じて、室温を見ると21℃を指していた。へぇ、20℃以上もあったんだ。確かにここ最近、季節外れなほど暖かい日、むしむしする日があったなぁ……でも、ついこの間までは、10℃を過ぎれば「今日は暖かいなぁ」なんて感じてたのに………

 

 そこで思ったのは、人間の感覚は気づかないままに環境に順応するんだなってこと。こっちが意識しないうちに気候は確実に暖かくなり、こっちが意識しないうちに、身体の方はそれを受け入れてしまっているのである。だから10℃を超えただけで暖かいと感じた身体が、気候に合わせて20℃でも肌寒いと、無意識に感じることとなる。

 

 そう考えれば、昨今の生活習慣病に直結する、暴飲暴食や塩分・脂肪分多めの食習慣、喫煙、飲酒、様々な依存症も、それを無理矢理にでも止めれば、しっかり身体は順応してくれるのであろう。よく、食事の塩分を控えていけば、いつの間には薄味でも平気になるって言われているし。

 

 

 でもそれを阻むのは、逆説的ながら、人間が変に賢いからだろう。つまり、身体は順応できても、それに指令を送る脳の方が、なかなか環境に順応してくれない。私の場合、飲酒(アルコール依存)が大きな悩みだが、どうしても「ずっと飲酒を控えるなんて……まして断酒でもしたらストレスで立ち行かないし、生きがいを失う」なんて考えがどうしても邪魔をする。この「止められない、止められるはずがない」って思考が、本来止めても平気な(むしろ止めることを望む)身体をむしばんでしまうのかもしれない。実際「呑み始めたい以上、これだけは呑まないと」なんて考えて、“次のハイボール”に手を出して、翌朝ムカムカチクチクドヨとした胃袋に、昨晩の“決断”を恨むこともしばしばだし、逆に「今日は呑んでもいい日」(隔日に休肝日を設けているので)に不可抗力で呑みそびれてしまって後悔しても、翌朝の目覚めの気持ちよさに「無理して呑まなくてよかった:なんてこともある。つまり「脳」ほど「身体」はアルコールを求めてはいないのだ。

 

 

 まあ、人それぞれだし、麻薬のように一度手を出したらこんな簡単にやめられない危険なドラッグもあるから一概に決めつけられないが、私の場合、身体が脳(思考)を抑えつけられれば、つまり脳に「NO」を突き付けられれば、意外と困った生活習慣は改められるかもしれない。そのためには、いらぬことを考える「脳」「意識」を“麻痺”させなければならないだろう。そのためには………って、結局「飲酒」かよ?!ヾ(- -;)ヾ(- -;)ヾ(- -;)