佐清の足
こういう“小ネタ”は大好きだ(;^_^A
いよいよ、ていうか、今年度のNPBペナントレースが、年度替わり前の3月よりスタートした。まだ人数制限下の開催ながら、昨年のことを考えたら隔世の感だ。もっとも、昨年の今頃と比べて新型コロナ禍の状況が好転しているわけでもなく、まるで「東京“利権"五輪」をゴリ押しするために、いかにも“状況が好転した感"を醸し出す一翼を担っているように思うのは私だけか? まあ、それでもプロ野球が観戦できるのは正直うれしいけどね(;^_^A
本来ならば、ここで試合「結果」についても語りたいところだが、決まって“舌禍”を繰り返すので、今回は当たり障りのないネタとして目につき、思わず話題にしてしまったのが、下のニュースだ。
「珍プレー確定」「犬神家」 楽天・鈴木大、ベンチに飛び込む“ど根性美技”が話題
https://news.yahoo.co.jp/articles/4938ba58a88d10faa9610ec03f82b8e6bf0c8a0d
これは、ゴールデンイーグルスの鈴木大地が、ファールフライを自軍ベンチに飛び込んでまでして捕球した、そのファインプレーについての記事なんだけど、その際の捨て身のプレイとその直後の彼の姿を「犬神家」と称したコメントがあまりにも秀逸だったので、つい話題にしてしまった(;^_^A
この姿に「犬神家」の文字が脳裏に浮かんだ人がどれくらいいるだろうか? 横溝正史原作による、そしてかの角川映画第一弾となった、オリジナルの『犬神家の一族』が公開されたのが1976年。本作は猟奇殺人に端を発した遺産相続を巡る連続殺人事件に名探偵・金田一耕助が挑む本格的推理サスペンスを中心にしながらも、白いゴムマスクで顔を包んだ犬神佐清(その実態は「青沼、静馬さ!」)の不気味な容姿と、彼(その実態は……以後省略)が殺害された後、湖に逆さに沈められ、水面に両足を木のように突き出したビジュアルが、本作のイメージを決定づけたといってもいい。実際映画のポスターデザインにも、“佐清の足”が中心に据えられていた。
今回の鈴木大地の姿を、“佐清の足”になぞらえたのが今回の記事だった。私はこの手の小ネタが大好きで、「犬神家」というたとえを目にしただけでもう「おなかいっぱい」なんだけど、この小ネタで笑えるのは、昭和世代の「針の先」のような層になるんだろうな(;^_^A
奇しくも、今回の渦中のプレーヤーである「鈴木大地」の名も、ソウル五輪水泳金メダリストをどうしても連想してしまう。思えば、ソウル五輪は1988年の開催、つまりギリギリ“昭和”だった…………(;^_^A