神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『れいこいるか』と1.17と

 今日1月17日は、忘れもしない今から26年前の1995年に、阪神地方に甚大なる被害をもたらした「阪神淡路大震災」が発生した日だ。今思えば、“3.11”の東日本大震災をはじめとして、近年日本を度々襲う自然災害の端緒になったのが、この日の「阪神淡路大震災」だったのかもしれない。

 

 そんな“1.17”に殊更思いを馳せるのも、昨年9月に、プロデューサーの川本じゅんき氏のお誘いで、横川シネマで『れいこ、いるか』を観賞したからかもしれない。あの映画では、震災で愛娘・れいこを失った両親の、心の再生を描いた素敵な作品だった。劇中、そんな「れいこ」の命を奪った未曽有の災害から丁度26年目を迎えたかと思うと、虚構の映画の話とはいえ、娘を持つ身としては、特別の感慨に浸っている。

 

 

 当時、CNNのアナウンサーも言っていた、本来「神」(god)の「戸」(door)と書く神戸市が、あんな惨事に苛まれるのか、という理不尽な思いと、それ故、映画で描かれていた、数多の「翼をなくした天使」たちが織り成す“共生”を意識させるヒューマンドラマにとめどない愛おしさを感じる。

 

 それにしても、今や日本国中のどこに災害が発生するか、全く以て予断の許さない状況が続いている。「天災は忘れたころにやってくる」なんて諺もある。そうでなくても、新型コロナウイルス」ですっかり疲弊した現代日本に、いきなり“天災”が発生したら、果たして対処出来るかも、全く以て未知数だ。それ故、せめて「備えあれば患いなし」を皆が肝に銘じて、出来る限りのことを準備していかなければならないだろう。

 

 我が街・広島も、いつの間にか“南海トラフ地震の脅威にさらされるようになった。特に我が家は沿岸部に位置しているから、津波がくれば瀬戸内とはいえ、ひとたまりもない。だからこそ、「もしも」を常に意識しておく必要があると、改めて思い知らされる“1.17”であった……