神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

”ナタリー”のキャンディーズと「およげ!たいやきくん」との“仁義なき戦い”

 歌謡ポップスチャンネル恒例の「70年代アイドルソングベストテン」。今回観た(聴いた?)のは、伝説のグループ・キャンディーズだった。

 

 キャンディーズといえば、何といっても今は亡き広島市近郊の一大テーマパーク「ナタリー」のイメージガールの印象がまず脳裏に浮かぶ。確かTBS「ザ・ベストテン」で彼女らが初めてチャート一位になった時は、ナタリーのシンボルだった船上で「微笑みがえし」を歌う中継映像が流れたのを記憶している。

 

 

 

 

 今回の番組のセレクトがよかったからかもしれないが、流れる曲の殆どを口ずさめる位覚えていた。突然の引退宣言→引退コンサートまでの熱狂ぶりは今でも記憶に残っているが、意外なことに、実働は僅か4年半しかなかったんだそうだ。でもその4年半てのが、わが身にとっては小学校から中学校に進級する過程の時期だったんで、それで多く記憶に残っていたのだろう。中にはタイトルを見てもピンと来ず、曲を聴いて「ああ、この曲か!」なんて気づいたのもあったよ。

 

 うろ覚えで恐縮ながら、確か山田洋次監督の不朽の名作『幸福の黄色いハンカチ』の劇中、武田鉄矢が「ピンクレディーに対抗してキャンディーズもスカートが短くなった」なんて下世話なセリフを吐くシーンがあったと記憶しているが、当時先発のキャンディーズに対して後発のピンクレディーがミリオンヒットを量産して猛烈に追い上げたが、結局キャンディーズの引退フィーバーのあおりを喰らって、最後はややじり貧になったきらいがある。実際後楽園に5万5千人の大観衆を集めたキャンディーズに対して、同じ後楽園を使ったピンクレディーの解散コンサートは閑古鳥が鳴いていた。まあ個人的にはどちらも好きだったけどね(;^_^A

 

 それはそうと、件のキャンディーズでは、最年少で、後に大好きな『ゴジラvsビオランテ』のヒロインを演じた田中好子は惜しくも50代で早逝し、伊藤蘭藤村美樹も存命ながらすっかりその姿を見ることもなくなった。ピンクレディー未唯や増田恵子もしかり。みな既に還暦を超えようかって年齢だろうが、ちょっぴり寂しい。

 

 

 ところで、キャンディーズの楽曲で、本当は一番ヒットしたと思われる「春一番」だが、残念ながら年間チャート一位は逃している。それというのも、その年のチャート一位は意外なる伏兵「およげ!たいやきくん」だっらから。まるで讀賣本命のペナントレーズでいきなりダークホースの弱小カープが優勝(一位)をかっさらうような話だ。しかし今回の番組で知って驚いたのは、その一年後、「およげ!たいやきくん」を作曲した佐瀬寿一氏を招聘して「暑中お見舞い申し上げます」を世に送り出しスマッシュヒットを遂げたこと。まるでカープがら●をFAで獲得して優勝した讀賣のようではないか(゚д゚)! 確かに彼女らの所属していたのは当時圧巻の隆盛を誇った“ナベプロ”だったしね(;^_^A