神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

銭湯と「ハレー彗星」

 今日10月10日は「銭湯の日」だそうで………そこでそれにまつわる我が思い出を書いてみたい。

 

 私が人生で一番銭湯を利用したのは1985年度。かのハレー彗星が地球に最接近した年だ。当時大学4回生だった私が3軒目に選んだ下宿は、あいにく内湯がなく、毎日銭湯に通うことになった。しかし銭湯といっても、当時大学のあった大分県別府市は、湯量が日本一といわれる有数の温泉街だ。当然銭湯も温泉で効能も抜群であり、且つ月700円の温泉パスで毎日何度でも入り放題という、当時としても破格の好条件だった。

 

 

 

 

 下宿から銭湯まで約200メートルの坂道を、下駄を鳴らしながら通ったものだった。それで、当時空を見上げると、いつも夜空に細長くハレー彗星が長い尾を引いて浮かんでいた。当時の記憶を紐解くと、別に動いている様子もなく、ただ夜空に浮かんでいた、という印象がある。まあ、次に地球に最接近する頃には、もう生きていないだろうから、その記憶は娘たちに継承して、いずれ検証してもらおう(;^_^A

 

 そんな学生生活を終えて幾星霜……卒業後も何度か別府の街に足を運んだが、湯布院映画祭に参加した際に立ち寄ったのを最後に、ずっとこの街とはご無沙汰になってしまった。それから四半世紀後の昨年9月末、ようやく家族を連れて再びこの街に足を運んだ。すると、当時暮らした下宿のうち、2つは既に解体の憂き目に遭っていたが、件の銭湯は、建物自体はリニューアルされていたものの、同じ場所に未だ残っていた。懐かしかったし嬉しかったなぁ(;^_^A

 

 

 ところで、この温泉街の大学に通った時、美学科の「映画論」という授業を同級生と聴講し、そこで8ミリ映画制作のノウハウや、実際の映画創りを学んだおかげで、今のイチヱンポッポフィルム(IPF)があり、“広島発ヒロインアクションムービー”があるわけだ。実際大学で同じく「映画論」を受けた、歳の離れた後輩もメンバーに名を連ねているし……。そう考えると、お題の「銭湯」からはいささか離れるが、IPFの、広島発ヒロインアクションムービーの「故郷」は“温泉”ということにもなりそうだ(;^_^A

 

 

ご存じドリフの「いい湯だな」。最後に「別府」が登場する(;^_^A