神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

制服の是々非々

 新型コロナ禍の真っただ中、臨時休校が続く中、企業のテレワークと同様、学校現場ではほんの一部だろうが、オンライン授業が行われているらしい。そこでこんな問題(話題?)が……


オンライン授業に制服は必要?
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/608613/

 

 これはオンライン授業時も制服を着用すべきか否か、について実際の判例を鑑みながら論じた記事だ。以前も「マスクは白のみ」と指導する学校の話題が上がったが、今マスクの着用が半ば強要される中、肝心のマスク自体は超品薄とあって、その取得に皆が苦慮している中、こんなくだらないことに拘る教育委員会なり学校なりに正直うんざりしてしまったものだ。それと同様、流石に教師という他人と麺向かうわけだからパジャマというわけにかいかないだろうけど、最低限の礼節を持った普段着まで禁止するのはいきすぎだと思う。だから記事にあった「上半身は制服、下半身はパジャマのままでの参加」ってのも、いい意味での抵抗だと思ったね。

 

 ただし、コロナ禍による長期の臨時休校がいつの間にか9月入学の是非にすり替えられるように、この案件が勢い制服そのものの是非に発展するのならばいかがなものかと思う。こんなことを書くと、「セーラー服は学年の戦闘服」なんて言ってるヒロインアクションマニアの世迷言のようにとられてしまうけど、制服に関しては多様な考え方があってしかるべきだし、短絡的に結論が出るものでもないだろう。

 

 確かに制服とはそれ相応の着こなしが求められたり、そもそも皆が同じものを着用してこそ制服なんで、それこそ同音の「征服」や「統制」「不自由」という抑圧的な意味合いを感じる人も多いだろう。特に多感な中高生を制服で統一させてしまうと、俗にいうlコーディネートといったファッションセンスが先細ってしまいなどの危惧もある。ましてや、やれズボン丈だスカート丈だと教師に追いたくられては、うんざりしてしまうのも当然だろう。

 

 しかし、そんな制服のデザインが高校選びの基準の一つになったり、学生生活の大切な思い出になっている、という一面もある。都内の制服のない高校でも、週に一回生徒自身で「制服の日」を設け、その日は皆が市販の制服っぽい服で登校するなんて話を、講演会で聞いたことがある。また前述の否定の意見と相反するが、制服のおかげで毎日のコーデに悩まなくてもいいという意見もあるみたいだし、これは校則とのせめぎ合いだろうが、如何に制服をカッコよくまたは可愛く着こなすか、を楽しんでいる学生も多いようだ。

 

 

 映画・ドラマの世界では、制服は「学生」を示すアイコンとして非常に有効で、だから三十路の東出昌大が学園ドラマに出演できるのも制服のおかげであるヾ(- -;)。そしてこのブログでも以前書いたように、複数の生徒の囲まれていなければ教師役は演出できないが、制服姿であれば一人でも学生役は演出できるというメリットもある。

 

 まあこの問題は、そんな映画・ドラマ事情とは別次元で考えるべきであり、また実際そんな論争が起こっているわけでもなく、何なる老婆心なんだけど、今のコロナ禍の緊急事態が、何事においても先鋭且つ極端に動き出す傾向にあるので、そんな事態にならないことに期待したい。何といっても今は緊急事態。この機に乗じて将来に続くことを性急に決めるべきではない。

 

 

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け教育現場で広がるオンライン授業で、生徒に制服の着用を求める学校や教育委員会がある。「在宅でも生活にメリハリをつけるため」などと目的を説明するが、会員制交流サイト(SNS)上では「必要あるのか」と疑問視する声も。専門家も「違和感がある」と指摘している。
 「オンライン授業で制服いる?」「制服で受けろってふざけてんだろ」。5月に入り、ツイッターには高校生によるものとみられる同様の意見が多数投稿されている。上半身は制服、下半身はパジャマのままでの参加を報告する投稿もあった。