神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

野村せつこ “肝っ玉”女性隊員

  『ジャンボーグA』は設定からして好きな特撮ドラマだった。円谷プロの中でも珍しい本格的な巨大ロボットもの(劇中はサイボーグということになっていたらしいが……)で、その操縦法も、の場合はまさに“生身の操縦”といおうか、レバーやボタンではない、主人公・立花ナオキの肉体の動きをシンクロさせて戦うという、説得力は全然ないが世の少年たちへのアピール度抜群の設定。エメラルド星人の存在は“ウルトラヒーロー”を彷彿させ、対怪獣チームPATの設定も意外とハード(殉職者多し)、そして何よりも、大破後、ナオキが新たにを授かるも、自力でジャンセスナを修理してAも再生、以後タイトルは『ジャンボーグA』のまま、必要に応じてナオキがを“道具のように”使い分けるところが、数多のこの種のドラマにない斬新さで、円谷プロ創立10周年記念”映画・ドラマの中でも、特にお気に入りだったな(笑)
 
 さて、この『ジャンボーグA』に登場する対怪獣チーム“Protective Attack Team ”PAT。前述のように多くの殉職者・転任者を出した中で、最後まで残ったのは、ムードメーカー且つコメディーリリーフの熊井隊員と、チームの紅一点・野村せつこ隊員の2名のみだった。その野村せつこ隊員だが、“せつこ”という庶民的な名前がしっくり来る、快活でパワフルなキャラクターだった。どちらかといえば紅一点というよりは“肝っ玉母さん”然としていた。美形というよりも“肉体派”(笑) ムッチリとした隊員服が実に艶めかしかったな(笑) 確かハスキーボイスだったと思う。
 
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 件の立花ナオキからは「アンパンのような」と揶揄されることもあったが、実に安定感があって、ともすれば悲愴的なチームのメンバーに、“和み”“安らぎ”を与えてくれるキャラクター設定だったように、今は感じられる。
 
 途中参戦したSGMの村上チーフに「野村君」と呼ばれて思わず返事をするも、「君じゃない」と一蹴されるのも彼女である(本当は野村“由紀”隊員を呼んだもの)。
 
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 ちなみにこの野村せつこ隊員を演じた加瀬麗子という女優、生憎wikiで検索しても見つからず、その消息も、このドラマ以外の出演履歴もよく分からない。ただ、これは飽くまで感覚的な意見だが、いかにも“70年代ドラマの出演者”然とした面持ちであると思った次第(笑)