神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

OL隊員 野村由紀

 ミラーマンが放映されていた当時、地元広島にはまだフジ系のネット局がなく、日曜日のいびつな時間帯に放映されていた。でも結構楽しんで観ていたような記憶がある。特に後半の“ジャンボフェニックス”“カラータイマー”が登場する悲壮感溢れる時期の方が印象に残っている。哀感溢れる後半のエンディング曲「戦え!ミラーマンもドラマ世界にマッチしていて好きだった。後年、LPで「明日に向かってジャンボフェニックス」と共にフルバージョンを聴く機会に恵まれたが、その時初めてバックコーラスが“鏡京太郎”“SGM隊員”だということを知った。
 
 その後も、ハード且つダークなドラマ展開は改めて観ても秀逸で、好きが高じて、まだ8ミリ映画を撮っていた頃には、このミラーマン」をネタにした(某U氏の方じゃなく 笑)映画制作を夢想したこともあった。
 
イメージ 1
 
 さて、このミラーマンに登場するサイエンスガードメンことSGMには2人の女性隊員が所属していた。うち、後半から準隊員として所属した御手洗博士の愛娘・朝子(沢井孝子)とは別に、第一話からずっと隊員であり続けたのが、前半の紅一点・野村由紀である。
 
イメージ 2
 
 名前からして実に平凡なネーミングの彼女はキャラ的にも至って“普通の女性”。取り立てて場違いなほどの美形でもなく、逆にそれがこの世界観にマッチしていたように思える。隊員服であるブルーのブレザー(思えば『ウルトラマン』における科特隊の正装にそっくり!)がよく似合っていて、“普通っぽさ”が醸し出すエレガントさは実に良かった。戦うというよりも“基地を守る”といったイメージ。“基地で働くOL”といった趣か。
 
イメージ 3
 
 だが後半は一転、戦闘服に身を包み、実際に“ジャンボフェニックス”に登場しての実戦に趣くこともしばしば。そのギャップも実に良かったな(笑) 確か前後編で彼女にまつわるエピソードもあったっけ。
 
 ミラーマン終了後も、他局であるNET(テレビ朝日)系の『ジャンボーグA』SGM挙げてゲスト参加。その際に、村上チーフの「野村君」の言葉にPATにもいる野村(女性)隊員が反応するも、「君じゃない」と一蹴されるシーンが特に印象に残っている。思えば野村由紀隊員の『ジャンボーグA』出演はこの回だけだった。
 
 ところでこの野村由紀隊員を務めたのが市地洋子という女優。平凡且つ地味な印象とは裏腹に、千葉チャン『殺人憲2』では裏切り者役、そして『狼の紋章』では松田優作にさんざん投げ飛ばされた挙げ句襲われる薄幸の女教師を熱演していた。『狼の~』ではその肢体もあらわにする体当たりぶりだったなぁ。
 
イメージ 4
 
 ちなみにこの『狼の~』では、彼女は“安芸晶子”という芸名で出演していたが、かく言う彼女、県中部の賀茂高校を卒業した広島人である。“安芸”という芸名もそこに起因している(その後すぐにまた改名したけど……)。実はSGM村上チーフこと和崎俊哉も、“大和ドックに一番近い高校”呉宮原高校を卒業したやはり広島人で、そう思うとSGMにおける“広島度”は結構濃かったことが伺える(笑)