神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

天使諜報のテーマ

 シリーズ3作を数え、徐々に“ギャグ度”が増してきたのが『天使諜報★神宮寺真琴』シリーズだが、そのテーマ曲(タイトルバック)は意外にも、勇ましい中に幾ばくかのもの悲しさも感じられる曲に仕上がっている。それというのも、第1作『狙われた生徒会長』では、準主人公・生徒会長の悲恋というストーリーもあったため、私が作曲依頼時に“戦う悲しさ”的なイメージも入れてほしい、とのリクエストをしたことも影響している。

 そんな難解な要求にも応え、見事な楽曲を創ってくれたのが、作曲の藤江伸也氏である。プロの現場で活躍する藤江氏は、こちらのインディーズの映画に、様々な楽曲をつけてくれた。しかも全て要求通りに。

 本来ならば1本で終わる予定だった『天使諜報★神宮寺真琴』がその後3作まで続いたのは、キャスト・スタッフの熱意もさることながら、この素敵な『天使諜報のテーマ』を何とか一作で終わらせたくない、との思いも働いたのは事実だ。そしてそれに呼応するかのように、藤江氏が提供してくれた楽曲は、3作品で、CD一枚に収まりきらないくらい膨大な量・尺となった。

 不思議なもので、素敵な音楽は映像の価値を何倍にも引き上げてくれる。また、映像を観て曲をつける、というプロセスでやってもらったので、映像にピッタリ当てはまる、シンクロ度バッチリの作曲をしてもらったおかげで、どれだけ映像が映えたことか、命の息吹が込められたことか……

 ここ最近、“ポスト神宮寺”の話題に集中したきらいもあるが、この楽曲を活かす“神宮寺真琴4”の企画も、実は今後の選択肢の中にある。

 何はともあれ、映像のみならず音楽を含めあらゆるジャンルが結集して、初めて良い映画が誕生する。その大きな要素の一つ、音楽の面で私は本当に恵まれている、と最近とみに思っている次第。

※上記の曲は、藤江氏のHPで聴くことが出来ます。