神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

映画制作の原点

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 今は広島で“ヒロインアクション”のシリーズを粛々と撮っているが、元々映画制作を始めた動機は、ご多分に漏れず、80年代自主映画人の憧れだった、広島出身の抒情派・大林宣彦監督の“尾道三部作”(初代)に触れてからだった。
 
 たまたま「広島(尾道)で撮られた映画だから」という理由で、併映の『オンザロード』と共に観た『転校生』、併映の『探偵物語』目当てで観に行った『時をかける少女』、試写会の応募に当選したことがきっかけで観た『さびしんぼう』と、その理由はまちまちだったが、いつも心に何か引っかかる、とても切ない映画ばかりだった。
 
 なかでも、既に「大林監督の映画なら観よう」と、予備知識が全くないまま観た『さびしんぼう』は、高校時代“切ないカメラ少年”だった身としては、あまりにもストレートな物語で、初めて映画館で涙を流してしまった。また、当時は丁度大学で、友人に誘われて映画制作に参加した頃だったので、この切ない世界観は、後に自作の映画を撮るときに大いに役に立った、というか影響を与えられた。
 
 それから四半世紀、今では大林映画、といってもすぐに食指が動くほどではなくなった(『漂流教室』あたりからかな?)が、ふと原点回帰したくなって、youtubeで当時胸を熱くした“尾道三部作”の思い出の主題歌(キャンペーンソング)を探して貼ってみた。
 
 
 
 今や知る人ぞ知る、『転校生』のキャンペーンソング。当時はこの曲が劇中流れるものと固く信じて疑わなかったため、休憩後突如スクリーンから流れるこの曲に、『転校生』のスタートを確信したが、実はパンジー主演の『夏の秘密』の予告編だった(笑)
 
 
 
 ザ・ベストテン」で原田知世が歌っていたときは、「何じゃ、下手な歌じゃのう」と思っていたが、作品鑑賞後は一変して、好きな歌になってしまった(笑)
 
 
 
 ショパンの「別れの歌」に歌詞をつけた、正直とても“恥ずかしい”歌だが、ラストの、“さびしんぼう型”富田靖子が福本渡船(イチヱンポッポ!)に乗ってこの歌を歌うタイトルバックにはいたく感動してしまった。この曲も何度聴いたことか……(笑)