神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「キューティハニー」の切なさ

 ふと「キューティハニー」のことが書きたくなった(笑) 

 「キューティハニー」といえば、アニメ・実写を含め、数多のリメイクが為されてきたが、その主題歌だけは何度リメイクされようとも、歌手が変わろうとも、連綿として同じ曲が使われてきた。その曲について少し………

 初めて「キューティハニー」がアニメ(当時はテレビまんが)放映されたとき、私はまだ小学生だった。当時地元広島では毎日放送の番組がテレビ朝日(当時はNET)系で放映されるいびつなネット局時代で、その結果、毎週土曜日は、7時半から「仮面ライダー」8時から「キカイダー」、そして8時半から「デビルマン」などの東映系アニメが流れる、夢のような時間帯だった。

 そんな8時半枠に、「ミクロイドS」に続いて始まったのが「キューティハニー」。勿論全く予備知識もないまま観ることとなった。ドラマは主人公・如月ハニーの極めて脳天気な姿と、意外にシリアスな物語が交錯する不思議な展開だったが、その中で、パンサークローに瀕死の重傷を負わされた博士の父親から、自分が実はアンドロイドだった、という衝撃的な事実を聞かされたハニーが、その重い現実と父を失った悲しみを抱えつつ、気丈にパンサークローに戦いを挑む、というシーンで、彼女が歌うのが件の「キューティーハニー」のテーマ(主題歌)だった。

 確か突然スポットライトと共に、サイケな服着た歌手に変身したハニーが唐突に歌い出すという"シーンだったと思うが、それまでにシリアスな展開故、何とも切ないメロディーに聞こえたことを覚えいる。後から考えたらその歌詞があまりにも突拍子もない"跳んだ"ものだったにしても……

 だからどうしても私は「キューティハニー」のドラマに幾ばくかの切なさを感じて仕方がない。尤も最近作「キューテーハニー THE LIVE」を断片的ではあるが観るにつけ、その感覚はあながち間違いではなかったのでは、と思えるようになったが。