神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

#映画レビュー

『パシリム2』は所詮『环(王へんに不)太平洋:雷霆再起』だったか……

公開前からずっと気になっていた“パシリム2”こと『パシフィック・リム アップライジング』だが、生憎劇場での観賞が叶わず、ようやくこの度リリースされたDVDで作品を観ることができた。観賞後の感想はいろいろあるんだけれど、一言で言って、「嗚呼、制…

『こいのわ 婚活クルージング』~広島が映える熟年ラブストーリー~

最近ハマりにハマっている『リンキング・ラブ』。金子修介監督がその前に撮影を開始して、結局封切り順は逆に後になってしまったのが、『こいのわ 婚活クルージング』だ。カープファンを自認する金子監督が、その地元・広島を舞台にした“大人の恋愛ドラマ”………

『ランペイジ 巨獣大乱闘』~これぞリアル『大怪獣総攻撃』だ!~

2001年に公開された『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』で、金子修介監督は、当初ゴジラに対抗する護国聖獣をバラン、アンギラス、バラゴンにする予定だったが、営業サイドの要望によりバラゴンのみ残し、バランとアンギラスを、モスラとキングギ…

『BRAVE STORM ブレイブストーム』

広告代理店としてスタートし、その後日本特撮ドラマの先駆けとなる『月光仮面』を筆頭に、数多の少年向け(特撮含む)ドラマを世に送り出した宣弘社。後発の円谷プロや東映(テレビ映画部門)が『ウルトラマン』『仮面ライダー』でメジャー人気を獲得するが、…

『青空エール』

母校の初戦敗戦で興味関心がやや薄れてしまったが、この熱い“夏の甲子園”全国高校野球選手権は続いている。そんな折も折、観たのが『青空エール』。高校球児と吹奏楽部員とのほのかな恋を軸にした、弩ストレートな“青春”映画だった。本来ならば決して食指が…

『アウトレイジ 最終章』カタルシスなき展開

北野武監督の『アウトレイジ』シリーズ。一作目は「全員、悪役」なんだから感情移入せずに観ようとしたものの、悪党倒しのカタルシスを凌駕するほどの残虐シーンに辟易したが、二作目は大友(ビートたけし)をメインに据えて観たら、作中の善悪の構図(社会…

キューピット不在の「リアル『リンキング・ラブ』」!

ここ最近一押しの『リンキング・ラブ』において、主人公美唯の“未来の母親”真塩由美子役を演じた石橋杏奈。まさにオーソドックスな清純派女優の面立ちで、“80~90年代系アイドル”って設定はまさに当たり役! 美唯役の田野優花とのダブル主演で『リンキンガ・…

延髄で楽しめ、『シャークネード4』!

ホントアメリカ人は鮫が好きらしい。もっともこの兆候はスピルバーグの『ジョーズ』に端を発したのではないか、と思うが……そこで大量に生産された「サメ映画」を一同に介して、24時間ぶっ続けで放映するのが、ムービープラス恒例のの「サメフェス」。今年は…

“美女とガス人間”

『ガス人間第一号』ってタイトルが誤解を招くのかも知れない。いっそ『美女とガス人間』にすればいい……… 日本映画専門チャンネル恒例の「東宝特撮王国」、今月のラインナップの1本『ガス人間第一号(「第」は略字)』を観賞。かねてから傑作の誉れ高い作品…

『リンキング・ラブ』!!

久々に“超”正統派の「アイドル映画」も魅せてもらった! それもアイドルが主人公の映画ではなく、文字通り王道の「アイドル映画」である(^^) 鑑賞後、大いなる“感激”と若干の“興奮”さえ覚えながら、ここにその作品『リンキング・ラブ』の感想を記す(;^_^A A…

アダルティーなホラーとしての『美女と液体人間』

文月に突入して、東宝特撮王国のラインナップも『美女と液体人間』『ガス人間第一号』と“変身人間シリーズ”に様変わりした。それで、3日は前ラインナップ『妖星ゴラス』『キングコングの逆襲』に続けて“美女液”が放映と、何とも豪華な往年東宝特撮映画3本…

『アトミックブロンド』

シャーリーズ・セロンといえば、最近『マッドマックス 怒りのデスロード』における隻腕の“女ヒーロー”フェリオサ大隊長役が余りにも衝撃的だったが、同じ“ヒロインアクションムービー”としては、より女性的で可憐だった『イーオンフラッグス』の方が個人的に…

『HOUSE』の池上季実子に、平成女優の面影を観た……

先日、大林宣彦監督について言及したからか、ふと気になって監督の映画デビュー作『HOUSE』に思いをはせてみた。 昨年末の「24時間丸ごと 映像の魔術師・大林宣彦」で放映された『HOUSE』を録画していたので、それを垣間見ながらいろいろ思いを巡…

懐かしき我が青春期と『妖星ゴラス』

映画の中には、初見から時間の経過と共に自分の中での価値観がめまぐるしく変化していくものがある。特に往年の特撮映画、B級アクション、及び上映形態などにその傾向が顕著なんだけど、とりわけ先日「東宝特撮王国」(by日本映画専門チャンネル)で放映さ…

『CUTIE HONEY -TEARS-』~「キューティハニー」の“換骨奪胎”~

ヒロインアクションファンにとって「キューティハニー」は特別な存在。それ故常に「実写映画」を望みつつ、かつては実車特撮技術がとてもアニメの自由な作風に追いつかないと諦め、昨今CG特撮技術の飛躍的発展にあってもなかなかアニメの「如月ハニー」を…

『キングスマン』

洋泉社ムックのとあるヒロインアクション特集本で見た,悪役の秘書兼殺し屋として登場する「ガゼル」(ソフィア・ブテラ)なる両足義足(にして最強の武器)のキャラに強く惹かれて、彼女が登場する映画『キングスマン』を何とかして観たいと、前々から思って…

東宝特撮「九州シリーズ」

現在絶賛放映中の、日本映画専門チャンネルによる「東宝特撮王国」。今年度スタートを飾る4月のラインナップは『空の大怪獣ラドン』と『宇宙大怪獣ドゴラ』の二本立て。そこでふと小さな疑問が……何でこの2作品をコラボしたのだろうか……来たる5月は『フラ…

『男たちの挽歌Ⅱ』“へっぴり”のディーン・セキに愛をこめて(;^_^A

過日、大好きな『男たちの挽歌Ⅱ』のCATV放映を知らずに観過ごしてしまい、その無念を前のブログにしたためた(https://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/29332429.html)ことがあったんだけど、そのおかげさまでリピート放映を無事録画することができた(…

“GANTZ”先生?

「GANTZ」って、“ガンツ先生”のことだったんだそうだねΣ(゚д゚;) 先日、実写映画版の『GANTZ』を放映していた。この作品、公開時より、二宮和也・松ケンといった2ダイキャストの競演や、主人公たちが身を包むビザールな黒いボンデージスーツのビジ…

『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』

東映の『極道vsまむし』よろしく、かつてピンで主役を張ったクリーチャー・「エイシアン」と「プレデター」ががっぷり四つに組んで戦う、人気シリーズの第2弾『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』を観賞。ともに「ゴジラ」「ビオランテ」級に地球人類の脅威と…

『バトルシップ』~思いがけない“大艦巨砲”!~

昨晩『バトルシップ』を観た。公開当時は“大コケした映画”との印象が強く、それ故「怖いもの見たさ」で観賞したんだけれど、なかなかどうして、痛快な映画だったよ(;^_^A 物語を掻い摘んで紹介すると…………NASAが生物存在の可能性のある天体にメッセージを…

『かわひらこ』

去る18日、広島市西区民文化センターにて、QMF『かわひらこ』(吉松幸四郎監督)を観賞してきました。インディーズムービーの観賞は、 2月10日の「スクリーンライブHiroshima7th」、3月10日の「ひろしま映像ショーケース」に続いて今年3回目となりま…

「ひろしま映像ショーケース2018」感想

日付が変わって昨日、行って参りました「ひろしま映像ショーケース」! もちろん上映開始から最後まで……挙げ句は関係者の一人としてIPF代表の立場で、挨拶をする羽目にまでなってしまいましたが……(;^_^A それにしても、これだけの様々な監督作品を一会場で…

『ファイブヘッド・ジョーズ』!

ムービープラスの恒例の「アサイラム・アワー」。で、今回拝見したのは『ファイブヘッド・ジョーズ』!!(;^_^A これには『ダブルヘッド・ジョーズ』から始まる“双頭サメ映画”シリーズの発展系だが、現代が全て「シャーク」なのに邦題が『~ジョーズ』(←こ…

『テルマエロマエⅡ』

今日1月24日は、ローマ皇帝の一人・ハドリアヌスの生誕日だと、グーグルで記されていた。それでこの“ハドリアヌス”という名、どこかで聞いたことがあるよな、って考えたら、何のこともない、かの『テルマエロマエ』シリーズで、市村正親が演じた皇帝じゃな…

今更『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』

初めて『宇宙戦艦ヤマト』のTVアニメが放映されたのは1974年。未だ“昭和ゴジラ”も作り続けられていたし、ウルトラシリーズも健在、と特撮映画・ドラマがまだ一般的な時代だったんで、このアニメ(当時はテレビマンガ)を観た時には、「どうしてミニチュア…

『私をスキーに連れてって』

1980年代のバブル期を席巻したホイチョイ・プロダクションズ。当時のバブリーな時流に乗り、数多のヒット作を世に送り出した。時流や政界に寄り添ってしたたかに成り上がる姿は、秋元康を彷彿させるが、ここの取締役の馬場康夫も学生時代同窓の“アベ友”と、…

『竜二』から始まった

『竜二』という映画には公開当時からファンが実に多い。それも特段ヤクザ映画が好きなわけでもないのに、この映画だけは、という話をよく聞く。それではこの映画のどこにそんな特別な魅力があるのか? ずっと以前にそんなファンから持っているビデオを垣間見…

『この世界の片隅に』

というわけで、奇しくも久々に原爆ドームの威容を見てきたその日に、ようやく『この世界の片隅に』を観賞した。一昨年の映画界を席巻した大ヒット3作品のうち、本来ならば広島ゆかりの本作を一番最初に観るべきだったが、実際には『シン・ゴジラ』以外は劇…

『エンド・オブ・キングダム』

今年最初の映画鑑賞は、「ザ・シネマ」で深夜放映されていた『エンド・オブ・キングダム』という作品。テレビがついていたんで何気なく観ていたんだけれど、あまりもスケールが“無茶”に壮大すぎて、つい最後まで引き込まれて観てしまったよ(;^_^A どこが壮大…